2022年10月より、水際の規制が大幅に緩和され、海外からの個人旅行も約2年半ぶりに解禁となりました。既に成田空港や羽田空港には多くの外国人観光客が到着しており、今後街中で海外の旅行客を目にすることも増えるでしょう。

都内に限らず、地方のホテル予約も好調で、今後インバウンドの回復に期待が高まっている中、観光業界における人材不足が一つ課題として上げられております。

また、IT技術の進化により、チェックインの自動化等が進んでいる中、「AIやIT技術に取って代わることができないサービス」を提供できる人材をいかに育てるかもホテル業界や観光業界の課題となります。

今回は、これから採用の需要が増えるであろうホスピタリティ業界、そして特にホテル業界にフォーカスして、世界的に活躍できるホテリエになるためにはどうすればよいか、についてご紹介いたします!

ホテリエとはどんな仕事?

昔は「ホテルマン」や「ホテルウーマン」などの呼び方がありましたが、現在では男性と女性に関わらず、ホテルで働く方を総じて「ホテリエ」と呼びます。

「人に喜んでもらう仕事をしたい」「日本のホスピタリティを海外に伝えたい」「英語など海外の言葉を使って仕事に活かしたい」という理由で、ホテリエを目指されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

日本の有名ホテルに就職し、海外の観光客をもてなすことも出来れば、世界展開しているホテルに就職し、海外の支店に異動出来るケースもあります。

ホテリエになる前に、まずはどんなホテルでどんなお仕事をしてみたいか考える必要があります。

ホテルの種類

世界各国に様々なホテルがありますが、違いやホテルの定義についてご存じでしょうか?

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まずはホテルタイプについて、以下ご案内いたします。

1. ラグジュアリーホテル

国内外で、最高級の評価をいただいたホテルは「ラグジュアリーホテル」と呼称されることが多いです。豪華な・贅沢なという意味を持つラグジュアリーの名の通り、煌びやかなイメージを持っているのがラグジュアリーホテルです。

2. ハイエンドホテル

1泊の宿泊料金が数万円でコンシェルジュの常駐やフルサービスが提供される高級ホテルは、「ハイエンドホテル」と呼ばれることが多いです。ラグジュアリーホテルには少し劣るものの、洗練されたサービスを受けに宿泊をされる方が多いです。

3. アッパーミドルホテル

ラグジュアリーホテルやハイエンドホテルと比べて、歴史が浅いホテルですが、良質なサービスを提供するホテルを指していることが多いです。スパ、ジム、宿泊者専用ラウンジ等もついており、コスパが良いことを売りにしているホテルが近年国内で増えております。

4. ハイビジネスホテル

ハイビジネスホテルの特徴としては、アッパーミドルホテル同等のサービスが受けられ、かつ安い価格で宿泊ができるところです。ただし、低価格の理由として、客室が若干狭めに設定されていることが多いです。

5. カジュアルホテル

ご紹介したホテルの中で最もリーズナブルで、皆様が良く目にしている街中のホテルはカジュアルホテルに該当することが多いと思います。宿泊料金は1万円前後で、出張や旅行などで利用している方が多いのではないでしょうか?

6. 星付きホテル

「3つ星ホテル」「5つ星ホテル」等を聞くと、何となく、星の数が多い方が高給なイメージを持っている方もいるのではないでしょうか?

実は、星は主に海外のホテルの評価方法として使われることが多く、ホテルの格付けとして星を付けるのは、欧米中心の制度となります。星の数が多いほどに格が上がり、5つ星のホテルともなれば最高級ホテルと評価された証です。

ただし、星による格付けはあくまでもホテルを選ぶ際の目安で、世界統一基準があるというわけではなく、政府や企業によって格付けされます。そして評価方法としては、ホテルの設備や接客など様々な視点で総合的に評価されます。

日本の場合は、旅行会社や旅行サイトの独自の基準や、顧客からの口コミでランク付けされているホテルも多いのではないでしょうか?

ホテリエに求められるスキル

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ホテリエには、主に以下の4つのポイントが求められます。

1. 洗練されたおもてなし

星が多いホテルや高級ホテルになればなるほど、洗練されたサービスやホスピタリティ精神が必要になります。お客様一人ひとりにあった手厚いおもてなしや期待以上のサービスを提供することが常に求められます。

2. 状況判断の力、行動力

星付きホテルやラグジュアリーホテルは単なる宿泊施設ではなく、大切な人との思い出作りや、非日常的な体験を求めに宿泊をされる方が多いです。そのため、ホテリエに与えられた裁量も大きく、マニュアルにとらわれず常に状況を判断し、自ら考え自主的に行動する能力も必要になります。

3. 英語力

高級ホテルに宿泊するお客様は、富裕層の方が多く、海外からお越しになるお客様も少なくないでしょう。そのため、流暢に英語が話せることもスキルの一つとして求められます。

4. マーケティング、マネージメント能力

日本の専門学校や大学を卒業した後、新卒でホテルに入社した場合、総支配人になるまでにおおよそ10年ほど下積みの時間がかかると言われております。

しかし、外資系ホテルの場合、「幹部候補育成ポジション(Graudate Trainee)」と呼ばれるポジションがあります。この幹部候補育成ポジションとして採用された方は、約2~3年管理職になるためのトレーニングを集中的に受けることが出来るため、キャリアアップのスピードが速いという点に特徴がございます。

ホスピタリティ業界やホテル業界に関する知識や、ホテル業界のマーケティング、マネージメントについて理解、そしてスキル習得をされた方は幹部候補育成ポジションで採用をされやすいと言われております。

世界で活躍するホテリエになりたいあなたにおすすめの大学3選!

ホテリエを目指す方におすすめの、ホスピタリティ留学が可能な大学をご紹介いたします!

グリオン大学 / レ・ロッシュ大学

Gion グリオン大学
Les Roches Logo レ・ロッシュ大学

世界大学ランキングホスピタリティ&レジャー部門においてTOP5にランクインしている名門校。ホスピタリティ学発祥の地であるスイスにメインキャンパスを構えており、スイス以外にグリオン大学はロンドン、レ・ロッシュ大学はスペインにもキャンパスがあります。

学士課程では、ホテルの現場を知るための実技実習やマーケティングやマネジメントスキルの基礎を固める座学を通して、ホスピタリティ学について学び、そして2回にわたるインターンシップを通して、学んだことを実社会で発揮して頂きます。

4年生の総合大学とは違い、日本人率は毎年1~2%と低く、かつコミュニティが小さいため、グローバルで学生サポートがしっかりしています。

ブルーマウンテンズ大学

BMIHMS

世界大学ランキングホスピタリティ&レジャー部門 オセアニア地域でNO.1の大学です。こちらの学士課程でも同じく実技実習や座学、そしてインターンシップが2回ございます。

ブルーマウンテンズ大学があるオーストラリアは、国全体として観光業に力を入れており、特にホテル業界に関しましては、アフターコロナの今、多くのホテルにて採用活動を行っている状況です。

また、ブルーマウンテンズ大学は同じオーストラリアにあるトレンズ大学のホスピタリティ学部にカリキュラム提供を行っているため、卒業をするとブルーマウンテンズ大学とトレンズ大学の2大学の名前が記載された卒業証書を取得することが出来ます。

ホテリエを目指すための海外進学をお考えの方は是非iae留学ネットへ!

いかがでしたか?

ホスピタリティ業界で就職をお考えの方は、是非ご参考にして頂けたら嬉しいです。弊社ではホスピタリティ留学も取り扱っておりますので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

無料のカウンセリングにて、学校やコースの詳細について資料をお見せしながらご案内いたします。