私の海外との出会いは、1998年まで遡ります。

1998年8月末にイギリスに旅立ち、そこから語学学校、大学準備コースを経て、ロンドン大学で学位を取得しました。

帰国後、英語を使って仕事をするようになり、イギリス・アメリカ・UAEでの海外赴任をするに至りますが、留学経験の中で一番大切だったと感じるのが語学学校での9ヶ月間です。

イギリス語学学校での9ヶ月間

イギリス語学学校での9ヶ月間

当時19歳だった私は、大学受験勉強の成果として一般でいう「英語の成績」はとてもよかったのです。

そうとは言え、初めてのイギリスに緊張していました。

私が選んだのは、日本人がたくさんいるであろうロンドンではなく、ロンドンから電車で南西に2時間ほどのボーンマス(Bournemouth)という海沿いの街。イギリス人が休暇で訪れる穏やかな雰囲気です。

到着初日から大パニック

渡航前に、いろいろな旅行誌でイギリス関連のものを集めたのですが、ボーンマスはそこまで大きな観光都市でもないので、情報が少なく、ただただ海沿いの素敵な街というざっくりした情報だけで飛び込みました。

ヒースロー空港からボーンマスのホームステイ先までは、学校が手配してくれたタクシーで向かうことになっていました。何の心配もない!と思っていたのですが、到着早々トラブル発生。

無事入国審査を終え、到着ゲートに向かって、私の名前が書かれたボードを持ったドライバーさんを探す。何も難しいはずはなかったのですが…

ドライバーさんが見つからない。

8月末で決してピークシーズンではなかったのですが、人だらけ。

しかもボードを持ったドライバーさんがうじゃうじゃいて、その文字も個性的で読めないものすらある。最初の5分くらいは、「そのうち見つかるか…」と思っていたものの、徐々に不安が募り、結局30分ほど探してもドライバーさんと出会えないという状態になったのです。

今なら、携帯電話ですぐに連絡が取り合えるのでしょうが、当時はまだメジャーな連絡手段ではなかったのです。空港の人にアナウンスをしてもらいたくても、「英語が全く聞き取れない、言葉が口から出てこない」完全なパニックでした。

どうしてあの時、手持ちの資料をもって「Help me」とだけ言えなかったんだろう。

これが日本人の学校英語学習の問題点だと今でも思います。正しい文法で文章を作る必要なんてない。大切なのは、「伝えようとする気持ち」です。

この経験は、語学学校での生活を大きく助けてくれました。

間違ってもいい!を楽しめる場所、パブ

到着早々から大苦戦を強いられたのですが、どうにかこうにかホームステイ先にたどり着き、私の初めての海外生活が始まりました。

ホームステイ、といえば、お子さんもいるご家族の家に住まわせてもらうというイメージだったのですが、私をお世話してくれたのは、まだ30代後半の単身の女性でした。しかも、私が通う学校とは違うところでしたが、語学学校で英語を教える先生だったのです。

彼女には、英語だけでなく外国人として生きるための考え方を学んだ気がします。

イギリスで留学していた頃、たくさんの日本人との出会いがありましたが、絶対に避けるべきは日本人と一緒に時間を過ごすことです。

もちろん海外生活で不安も多く、母国語を話せる環境は手放しがたいのはよくわかります。ただ私は9ヶ月の語学学校での生活の中で、とにかく日本語から離れました。少しでも自分を英語に浸したいと思っていました。それでも、最初の1ヶ月は「聞こえない・話せない」苦しみの毎日でした。

学校では、コロンビア人・イタリア人・フランス人・トルコ人・スペイン人・ポーランド人と多彩な環境でしたが、ここでも発言するのが苦手な日本人らしさを発揮してしまい、宿題だけをまじめにこなしている毎日。

そんな私の様子に、ステイ先の女性が「学校のお友達とパブに行ってきたら?」と提案して、わざわざ留学生が集まるパブに送り迎えしてくれたのです。

パブと聞くとお酒を飲む場所、というイメージが強いかもしれませんが、イギリスではお酒だけでなく、家族で気軽に食事ができるようなカジュアルレストラン的な場所としても使われています。

最初は、そこで飲み物を頼むことすらできず、苦痛だったんです。

その時に同じ学校で違うクラスのトルコ人の女の子とパブで話すようになりました。お互い拙い英語でしたが、何よりも「伝えたい気持ち」が私の英語を支えてくれたんだと思います。

友達ができ、少しずつ「話す」機会が増え、パブというカジュアルでリラックスした環境で、間違えることの恐怖より、伝わる楽しさが強くなっていきました。

そんな時でした。夢の中で英語を話していたんです!

ちょうどイギリスに到着して1ヶ月たった頃でした。そこからは、とにかく英語を話すことを、英語を使ってのコミュニケーションを楽しみました。

イギリス語学留学まとめ

イギリス語学留学まとめ

3ヶ月過ぎた頃から、大学進学に向けて、学校見学や手続きを調べて、FCE・CAE(ケンブリッジ英語検定)を受験し、9ヶ月後には大学準備コースへのステップを決めました。

海外での生活は不安も多く、何よりも言語が違うストレスは並大抵のものではありません。せっかく外国に行くのですがから、「外国人を楽しむ」気持ちで、さまざまな違いを前向きに感じていくことができれば、英語習得はもちろん海外文化を知ることができると思います。

どんどん近くなる海外と、これからもつながっていたいです。