※(注)iae留学ネットでは現在ノルウェー留学の取り扱いを行っておりません。ご了承ください。

こんにちは。私は現在ノルウェーのオスロ大学の大学院で留学中です。この記事では普通の社会人だった私が大学院留学に至るまでのプロセスとノルウェー留学の魅力をお伝えします。

大学院留学を決意するまで

私は日本で大学を卒業後、高等学校の英語教員として8年間勤務していました。英語教員とは言うもののの、高校・大学時代には短期のホームステイを除いて留学経験は一切なく、英語力は自発的に受験していたTOEICやIELTSの勉強、外国人教員とのコミュニケーション、オンライン英会話などで補うようにしていました。

社会人として5年を過ぎた頃、「本当にこのままでいいのか?」という思いが心の中で芽生えて来たんですね。旅行先(英語圏)でテレビをつけてバラエティ番組を見ても全く意味が分からなかったり、英語でアカデミックなディスカッションをした経験もない自分がすごく情けないと思っていました。

そして、英語を学ぶのではなく、「英語で」何かを学ぶとしたら今がチャンスだ!と思い、真剣に大学院留学に向けて動き始めたのです。

ノルウェー留学の魅力

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留学先を探すにあたり、やはり1番ネックになったのが「学費」でした。当時私は結婚したばかりの時で財政的に全く余裕がなかったので、なるべく学費が抑えられる国を探しました。

アメリカのアイビーリーグに代表されるような著名な私立大学であれば、学費だけで年間400万かかってしまいます。2年間で生活費も入れると1000万を超えてしまいますよね。帰国後の生活も考えると無理な話です。

北欧は教育や福祉に手厚い国々として有名ですが、特にノルウェーは(2017年現在もそうですが)、海外からの留学生に対しても学費を一切徴収しない唯一の国なのです。ここに目を付けた私は、ノルウェーに絞って大学院をリサーチし、最終的にオスロ大学を含む3つの大学へのエントリーを決めました。

出願方法と困ったこと

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ノルウェーの大学院の出願・専攻は全て、ネット上で行われます。実際に入学試験を受験することはなく、全て書類出願となります。

必要書類は大学によって多少の差はありますが概ね以下の通りです。

  • Statement of Purpose (志望理由書)
  • 高校・大学の卒業・成績証明書(日本語版原本と英訳版の2通ずつ)
  • TOEFLやIELTSなどの英語資格試験スコア(学部によって必要スコアが異なります)
  • パスポートのコピー
  • 預金残高の写しと英訳版

驚いたのは、大学院の出願なのに高校時代の成績が求められたことです。私も8年ぶりに自分の母校に電話をして、証明書を取り寄せました。そして意外と、この高校の成績証明書が審査の中で大きな割り合いを占めていると感じました。

また困ったこととして、大学時代の成績証明書はGPAが記載されているものを提出するよう指示があったのですが、私が大学生だった頃(ちょうど10年前になります)、GPAというものはありませんでした。成績は優、良、可、不可の4段階しかなく、それを点数化することはなかったため、GPA付きの成績証明書の発行が不可能だったのです。

母校の大学に事情を説明してお願いしてみましたが、結局断られてしまったため、事情を出願先の大学のコンタクトパーソンにメールで説明し、了承してもらいました。このあたり、ノルウェーは融通が利きます。

上記以外の提出書類として、ある1つの大学で職歴証明書を求められました。ところが私の働いていた自治体では英文の職歴証明書は出せないと言われ、自分で英文で作成した職歴証明書に管理職の直筆のサインをもらい完成させました。

日本では公にない書式や文書を求められることもありますので、柔軟な対応が必要になるのです。

まとめ:オスロでの生活とこれから

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無事出願を昨年の12月に終え、今年4月にオスロ大学から合格通知を貰い、現在オスロで生活をしています。物価の高い国ですが、自然が豊かで国全体に余裕がある、という印象を受けます。

現地の人々も、いい意味で他人にあまり干渉しない、しかし困っているときには親切に助けてくれるという方が多く、日本人にとっては居心地が良いと感じます。

また、ほとんどの人が正しい綺麗な英語を話すことができますし、大学院の講義も留学生のいるクラスであれば英語で行われるため、ノルウェー語が全く分からなくても生活は可能です。せっかくなのでノルウェー語もある程度マスターして帰るつもりですが。

大学院ですから、最終的には修士論文を書くことが目標となり、たくさんの書物と格闘する2年間がこれから始まります。また、ノルウェーの最新版大学院事情をお知らせしますね。

※(注)iae留学ネットでは現在ノルウェー留学の取り扱いを行っておりません。ご了承ください。