私は昔から洋楽や洋画が大好きだったので、アメリカはニューヨーク州、マンハッタンは憧れの街でした。

そこで大学生になった頃に夏休みを利用して、マンハッタンでの語学留学を決意。単に旅行でもよかったのですが、せっかくならば英語を勉強し、「マンハッタンでの暮らし」を体験してみたかったのです。

英語力のコンプレックスを解消した、ホストシスターの言葉

まずは空港へ迎えに来てくれたペルー系アメリカ人のホストマザーと一緒ににタクシーに乗って、ホームステイ先へ移動。

改めてホストファミリーに挨拶し、自己紹介をすることに。緊張してなかなかうまく話せない私は「英語が下手でごめんなさい」という一言で締めくくりました。

すると私より少し年上のホストシスターが、「心配しないで。あなたは英語を勉強するためにここに来たのだから、最初から上手く話せないのは当たり前。だからどんどん話そうね。これからきっと上達するよ」と言ってくれました。

この言葉に励まされた私は、発音や文法が正しくなかったとしても、まずは積極的に会話をしようと決意。最初こそ古典的なフレーズだけでしたが、最終的には「彼氏はどんな感じの人?結婚とかいつしたい~?」など、日本の友人間でごく普通に繰り広げるような会話までするようになりました。

多国籍なクラスメイトと助け合いながら、日本人同士で語学意識を高め合う

語学学校の初日はレベルチェックのテストを受け、指定されたクラスへ。さすがはマンハッタンと言ったところで、クラスメイト達の国籍はとても豊かでした。

私のクラスはスペインやドイツなどヨーロッパ出身の学生が多く、授業後にはそれぞれの家族や趣味などの話で盛り上がりました。お互いイングリッシュネイティブではない上に文化圏そのものが違うため、「相手の話していることを分かろうとする」という気持ちを常に大切にしていました。

これはよく言われる話ですが、日本人は「R」や「L」をはじめとする発音に慣れていません。なので、自分で特に認識している弱点については、ネイティブの先生からはもちろん、クラスメイト達からも盗むように学びました。

逆に彼らは文法が苦手だと言うので、私の分かる範囲内で教えていたりもしました。こうして切磋琢磨しあえたことが、友情を深めるポイントのひとつになったと思います。

また、中には「せっかく海外で英語を勉強しているから、日本人の学生とは関わりたくない」と考える人もいると思います。けれど、私は彼らは良い意味でのライバルだと感じていました。

発音、文法、語彙力など、私よりもはるかにレベルの高い人が多くいたので、それが刺激となり、「あんな風になりたい!」と思えたのです。だからこそ、日本人の学生へバリアを張ってしまうのはもったいないな、というのが私の個人的な意見です。

「憧れの街」が「日常の暮らし」になる喜びは計り知れない

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夏休み中の短期留学ということもあり、授業後や週末は街を思いっきり満喫しよう!と決めていました。マンハッタンは言わずと知れた大都会で、観光地も多く点在しています。

マンハッタンスクエアや自由の女神、ウォール街、そして世界でも名高い美術館と博物館の数々に、とにかく私は大興奮。「あっ、あの建物はあの映画で観た!」という感動の連続でした。

もちろんすべてのやりとりは英語なので、当初は語学学校の先生やクラスメイト達から学んだ学びたての英語をドキドキしながら使っていましたが、スムーズに通じていくようになると、それがとても楽しくなっていきました。

またマンハッタンは広大なセントラルパークをはじめ緑も多く、散歩するだけでもとても心地よい気分になることができる街です。

特に予定のない日は芝生の上に寝転がったり、ベンチで読書をしたり、友人とコーヒーを片手に他愛もないおしゃべりをしたり…。それがとても自然な日常になっていくことで「あ、私、今マンハッタンで暮らしてるんだな」と感慨深くなったことを覚えています。

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これだけは伝えたい!短期留学を終えてから思うこと

そんな生活もそろそろ終わりを迎えた頃に、ホストシスターが「本当に英語が上手くなったよね。だから言ったでしょう!」と、笑って肩を叩いてくれました。

正直なところ、留学前は夏休みという短い時間だけで本当に英語が上達するのかなと思ったりもしましたが、正しい英語でなくてもまずは積極的に話そう、学ぼう、この街での生活をまるごと楽しもうという気持ちさえあれば、たとえ短期留学であっても密度が高く、実りのある結果を出せるのだと強く感じた瞬間でした。

もしも「短期留学って、あまり意味がないのかな」とためらっている人がいるのであれば、私は迷わず背中を押したいです。すべては、自分がそこでどれだけポジティブでいられるかどうかだと思います!