こんにちは。私は2016年8月に1ヶ月、ドイツの南部にあるフライブルクというところに語学留学をしました。目立った観光名所はないものの、みんなのんびり暮らしていて時間の流れがとてもゆっくりだなと感じました。

語学を現地で学びたい!と思った時、数ある語学学校の中から自分の通う学校を自分で決めるのはとても大変ですよね。そこで、今回は私が通ったVolkshochschule(市民学校)のドイツ語コースについて解説します。

Volkshochschule(市民学校)のドイツ語コース

vhs freiburg

Volkshochschuleとは?

読み方は「フォルクスホッホシューレ」です。通称「フォルクス」と呼ばれ、市民のための学校です。学校と言っても、国語や数学などを学ぶ場所ではなく、いろんな講座が開かれている「カルチャースクール」をイメージして頂ければと思います。

ドイツ語以外にもイタリア語、英語、フランス語もありました。他にもヨガ、絵画、歴史、など中にはかなりマニアック!?な講座も開設されています。

フォルクスはドイツ全土にあり、市が運営しているため受講料金はものすごく安いです。

ちなみに、私が1ヶ月ドイツ語コースに通った時の受講料は300ユーロでした。(日本円にしておよそ40,000円くらいです)

ただ、人気のあるコースは抽選になる場合もあったり、大都市のフォルクス(ベルリン、ミュンヘン、フランクフルトなど)ではキャンセル待ちも当たり前なので、受講を考えている方は早めに申し込みされることをお勧めします。

まずは、自分が気になっている都市のフォルクスをインターネットで検索してみてください。受講期間や金額が詳しく載っています。

いろんな世代の友達ができる!

語学学校ではなく、フォルクスに通う最大のメリットはいろんな世代の友達ができることだと思います。語学学校では世界各国から同世代の人たちが集まりますが、フォルクスは年齢制限がないため10代〜80代までと幅広い年代の人が通っています。

私が留学した時には最年少が16歳、最年長が48歳でした。職業もバラバラで学生、フォトグラファー、経営者、ドイツ人の旦那さんがいるお母さんもいました。

ドイツでは年齢による壁がなく、10代の人が80歳のおじいちゃんと友達になることもごくごく普通のことです。そのせいか、クラスメイトとはすぐに打ち解けることができ休憩時間にみんなでコーヒーを飲みに行ったり、授業終わりに公園に遊びに行ったりすることもありました!

圧倒的に日本人が少ない

日本からドイツに語学留学する人のほとんどは留学斡旋会社を通すか、大学の交換留学を利用していると思います。なので、フォルクスには日本人はいないと言っても過言ではありません。

よく、「留学先でも日本人と一緒に行動したために語学が伸びなかった」という話を聞きますが、フォルクスではこのような心配は不要です。私が通った時にもドイツ語コースには日本人は私のみで、中国、韓国からの留学生もいませんでした。

そのせいか、クラスメイトや先生が日本という国に興味を持ってくれました。それと同時に自分が「日本人」であることを強く実感しました。

「絶対に日本語が通じない」環境でドイツ語を学べたことは貴重な機会になりました。

正規の学生にはなれない

フォルクスのデメリットとして、正規の学生ではないのでフォルクスでは学生ビザが取得できないことが挙げられます。他の語学学校(ゲーテ・インスティテュートなど)は学生ビザが取得できるのですが、フォルクスの授業はあくまでも「講座」という名目なので学生ではないのです。

もちろん学生証はもらえませんし、各種割引も受けることができません。長期で留学を考えている人には向かないかもしれませんが、すでに学生ビザを取得されている方や、短期での留学を考えている方にはもってこいの学校です。

また、寮もありませんので宿舎の手配も全て自分で行いました。私はユースホステルに滞在しましたが、ここでもいろんな人と交流して友達ができたので積極的にコミュニケーションをとりたい!という人にはオススメです。

フライブルクのフォルクスの感想

私が通ったドイツ南部にあるフライブルクのフォルクスは、フライブルク中央駅から徒歩5分の立地で通学にはとても便利なところでした!毎朝、学校に着くと管理人のおじさんが「Guten Morgen!」と挨拶してくれます。

私のコースの先生はなんとクロアチア人でドイツ人ではありませんでしたが、もちろんドイツ語はネイティブレベル。他にもイタリア語やフランス語が話せるとのことでした。

授業は会話中心で、チームになって自己紹介をしたり授業が進んでくると自分の出身国についてドイツ語で紹介するというような内容の授業もありました。

最後の授業の時には修了証が渡され、その日の夜は先生も交えてクナイぺ(ドイツの居酒屋のようなところ)でパーティーをやりました!ほとんどの友達が自分の国に帰っていきましたが、今でもフェイスブックやインスタグラムなどで繋がっています。

短い留学期間ではありましたが、一生忘れられない経験になりました。また、いろんな国の友人を作ることができて自分の考え方や価値観が変わった部分もたくさんあります。ぜひドイツに語学留学してみてはいかがでしょうか?