ワーキングホリデーをお考えの方のプランとしては、まずは数か月間語学学校に通って英語力を高め、その後シェアハウスやお仕事探しをするという形が一般的ですが、実際にどうやって家や仕事を探せばよいのか?という点が気になるところかと思います。

今回は、カナダでの家探し・仕事探しについて私のトロントでの体験を元にご紹介させていただきます。ぜひ参考になれば嬉しいです。

カナダでの家探し

私の場合は主にe-Maple(カナダ在住の日本人向けのサイト)を活用していました。

私はカナダの西部・東部の両方のエリアを味わってみたかったので、ワーキングホリデーの前半はカナダ西部で過ごし、後半はトロントへ移動しました。

家探しの方法

長期で住む家は実際に自分の目で見て判断したかったため、まずは移動前にe-Mapleで日本人向けのシェアハウスを1週間予約しました。私が移動したのは10月でいわゆる留学生の渡航時期とは重なっていなかったこともあり、当時は早ければ1週間でも見つかると言われていました。

しかし、いざ家探しをしてみると、条件の良い物件はかなりの争奪戦で、情報がアップされた翌日にすぐ埋まってしまう物件もありました。

結果的には短期で予約できる物件がぎりぎり見つかったのですが、次に住む場所がないかもしれない...というのはかなりのプレッシャーになりますので、余裕を持ってお探しすることをおすすめします。物件に求める条件や、日中にどのくらい動けるかにもよりますが、少なくとも1か月以上はみていただくとよいかと思います。

また、e-Mapleだけでなく、現地物件サイトのcraigslistやKijijiなど、家探しで活用できるサイトは様々ありますが、信頼できる情報かどうかは十分にご注意ください。家探しの中で留学生がトラブルに巻き込まれてしまう事例もありますので、特に女性の方は2人で内見に行かれることをおすすめします。

日本人とのシェアハウスについて

留学生活ではなるべく日本人との関わりを少なくしたい、というご希望を多く伺います。

私もその1人で、最初の2週間は日本人向けのシェアハウス(オーナーは現地の方)に住んでいたのですが、長期で住む場所としては他の国の留学生、もしくは現地の人と一緒に住めるシェアハウスを探していました。

しかし、予算、アクセスなど他の条件も合わせるとなかなか納得のいく物件が見つからず、元々住んでいたシェアハウスもとても居心地が良かったため、そのまま住まわせていただくことになりました。

シェアメイトは全て日本人のため、家での会話が日本語になってしまうことに悩んだ時期もありましたが、実際に仕事を始めてみると、家にいる時間の方が圧倒的に少ないので、家での言語がどうであれ、1番重要なのは外での英語のアウトプット量で、結局は自分次第なのではないかと考えるようになりました。

また、このシェアハウスを通して日本各地に友人ができ、帰国後に国内で再会できる仲間ができたこともワーホリならではの貴重な経験だったと思っています。

カナダでの仕事探し

これまでの職歴やネイティブレベルの英語力があれば、職歴に関連した職種に就かれる方も稀にいらっしゃいますが、ワーキングホリデーは期限付きのビザであるため、一般的には飲食店のアルバイトとして働かれる方が多いです。

仕事探しの方法について

カナダは日本よりもお酒に関するルールが厳しいため、お酒を提供する飲食店の接客スタッフにも州指定の資格が必要となります。

トロント州の場合は、「Smart Serve」という資格があります。お酒を扱う飲食店で接客スタッフとして働く場合は、この資格を予め取得していることが前提となりますので、仕事探しの前に資格取得を目指しましょう。もしくは、お酒の提供を伴わない飲食店の場合は「Smart Serve」がなくても雇ってもらうことができますので、その方向でお探しいただくことも可能です。

具体的な仕事探しに関しては、私の場合は主にe-MapleやIndeedを活用していました。お店によってはアルバイト募集の張り紙をしているお店もあったため、トロント市内を散歩しながら求人情報を探したり、気になったお店の名前をメモして後日履歴書を直接渡しに行ったりもしていました。

仕事例1:日本食レストランでの接客スタッフ

元々日本食レストランを避けて仕事探しをしていたのですが、ビザの残り期間が6か月だったこともあり、なかなかローカルなカフェやレストランでの仕事が見つかりませんでした。

このままこだわってばかりでは時間だけが過ぎてしまう...と思い、日本食レストランの中でも日本人スタッフが少ないお店を探せばよいのでは?という考えに至り、日本食レストランも視野に入れてみました。

私が働いていたレストランでは、キッチンスタッフは全て日本人の方でしたが、接客スタッフの中では日本人は私のみで、他は韓国人の留学生や現地の方だったので、仕事でのコミュニケーションはほとんど英語でした。

ちなみに、チップのある仕事とない仕事では稼げる金額が大きく異なり、またお店によってチップの配分の仕方も異なります。

私が働いていたレストランの場合は、キッチンスタッフにもチップが行き渡るよう、全体のチップを全員で分ける形になっており、勤務期間が長いほどもらえるチップの割合が高くなるという配分になっていました。

仕事例2:アジア系のファーストフード店

既に日本食レストランでのアルバイトをゲットしていたのですが、やはりせっかく海外にいるのだから現地のお店でも働いてみたい、という気持ちが諦めきれず、アルバイトをしながら仕事探しを続けたところ、アジア系のファーストフード店でオープニングスタッフとして雇ってもらうことができました。

オープニングということで他のスタッフともスタート地点が一緒だったので、仕事を覚える環境としてはとてもやりやすかったです。

働いているスタッフは、アジアからの留学生と現地の学生で、私の他に日本人は1人しかいなかったので、ここでも仕事でのコミュニケーションのほとんどは英語でした。

私が働いていたお店は、カウンター内でお客さんに希望の具材を選んでもらい、商品を作るというスタイルだったので、レストラン程の接客英語は必要ないけれど、ハンバーガーショップよりもお客さんとの会話量は多い、という形でした。

また、レストランはランチタイム、ディナータイム以外はクローズするところもありますが、私が働いていたお店の場合は忙しくない時間帯もオープンしていたため、お客さんがいない時は他のスタッフと雑談をしながら仕事を行うことができたのも楽しかったです。

レストランでの接客はハードルが高いけれど、なるべく英語でコミュニケーションが取れる仕事がしたい、と考えている方には、こういったお店での仕事もおすすめかと思います。

まとめ

以上、カナダでの家探し、仕事探しに関してご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

私がワーキングホリデーでの家探し、仕事探しで学んだことは、「理想を追い求めすぎない」ということです。一生に一度のワーキングホリデーということで、諦めずに色々とチャレンジする気持ちはもちろん大切です。

しかし、1年という限られた時間ですので、探しているうちに結局数か月何もせずに経ってしまった...ということにならないよう、それぞれのバランスを考えながら柔軟にご選択いただくとよいかと思います。

何事も考え方次第でポジティブな方向に持っていくことはできると思いますので、現地での生活を思いっきり楽しんでください!