みなさんこんにちは、iae留学ネット・カナダ留学担当です。

みなさんは「ホームステイ」という言葉を聞いてどんなイメージを持ちますか?

映画やドラマに出てくるような、大きな間取りの家で子供達はベビーシッターさんがお世話をして、ホストマザーは手作りのパイを焼いてくれて、ホストファザーはバルコニーでホットドックをグリルしてくれる。

私も長期留学をしようと考えた時、ホームステイにはそんなイメージを持っていました。

もちろんそういう環境でないホームステイ先も予想してはしましたが、できることならそういった憧れのホームステイ先で留学をスタートしたいと考えていたのです。

海外留学で実際にホームステイを体験して

ホームステイとは、外国から来た留学生などが現地の一般家庭に入って、部屋を借りながらその国の一般的な生活を体験することです。

実際にホームステイを体験していろいろと感じたことがありますので今後のみなさんの参考になればと思いお伝えさせていただきます。

カナダでのホームステイ

留学の滞在方法としてホームステイは安全で安心?

留学前日本にいた時にウェブサイト等で留学について調べていると、大抵留学のはじめはホームステイが安心安全で現地の生活を体験出来るからおすすめ、というような記事をたくさん見つけて読んでいました。

そのような理由から私はなんの疑いもなく留学はじめは自分で部屋を借りて暮らすよりホームステイをする方がいいと考えていました。

ホームステイを選ぶメリット、良い点

ホームステイをすることの良い点は幾つかあります。

一つ目は現地の家族と一緒に住むので、一人で部屋を借りて住むよりも他人との交流があり孤独ではなく、安心感もあります。

初めて行く留学先で、一人で部屋を借りて住むのは心細いと感じ、留学生はホームステイをはじめの滞在先に決めることが多いのでしょう。

二つ目の良い点は現地の家庭の生活を体験出来る可能性があるということです。

ホストファミリーがすごく良い雰囲気で、仲が良く、問題もなければカナダの現地の生活(映画にでてくるような)を体験することができます。

あくまで体験出来る可能性があるのみで必ず体験出来るわけではありません。

ホームステイ先を見つける方法

私が初めてカナダのトロントに長期留学した際、はじめの1ヶ月はホームステイをしていました。

ホームステイ先はe-mapleというカナダに住む日本人向けのウェブサイトで募集をみつけ、直接ホストファミリーにメールを送って決めました。

実際には自分の行き当たりばったりで行動する癖のせいですが、すごく切羽詰まった状況でした。

私はニューヨークの友達のシェアハウスに居候していて3日後にトロントに移動することが決まっていてチケットも買ってあったのですが、トロントで住む場所を決めておらずe-mapleの募集を一生懸命探していたのです。

その時に見つけ出したすぐにでも入居可能だというホームステイ先に決めたのです。

そして住所だけ聞いてトロントの空港からそのホームステイ先に向かいました。

実際のカナダ留学中のホームステイ生活

その家はダウンタウンからサブウェイで15分ほどの場所にあり、すごく大きな家でベースメントから2階まであり庭には15メートルほどのプールも付いていました。

ホストファミリーは台湾系のカナダ人家庭でホストファザー・マザーと二人の娘さん(7歳と3歳)という構成でした。

家族同士では常に英語で会話をしていました。

私はプライベートルームで隣には日本人の留学生の人が住んでおり、食事はついておらず、1ヶ月500ドルほどでした。

他のトロントに留学をしている人等の話を聞いて今思えばあの環境で500ドルは安かったと思います。

ホストファミリーはやさしくて食事なしにもかかわらず、作りすぎたと言ってはいろいろと食べさせてくれて手作りのお菓子やハンバーガーをファミリーと一緒に食べることもよくありました。

またプールで子供達と遊んだり、野生のブルーベリーを摘みに行ったりと、自分の想像していたようなホームステイを送ることができました。

カナダでのホームステイ2

ホームステイを選ぶ場合のデメリット、リスクとは

私は本当に運がよく、留学エージェント等を利用したわけでもなくスムーズに環境の良いホームステイ先を見つけることができましたが、これは本当に運が良かっただけとしか言いようがありません。

語学学校に通っていた頃の友達やその後に出会った他の国からの留学生からもよくホームステイについてのひどい環境の話を聞きます。

まず、シンプルに海外でなくても、日本で他の人の家に行ってそこで1ヶ月も2ヶ月も暮らすことを考えると生活スタイルや食べるものの違いで嫌でなくてもすごくストレスになったり気を使いすぎてしまったりすると思いませんか?

ましてや海外でろくに英語も話せない留学しはじめの留学生が、英語が飛び交う家庭に入って生活スタイルの違いを受け入れながらコミュニケーションをとるというのはすごくハードルが高いと私自身は考えます。

友達のホームステイ先では家族の仲が悪くいつもギスギスしていてホストマザーの機嫌が悪いと食事代を払っているにもかかわらずフルーツのみや残り物のみの食事が出てきたり、掃除をしてくれなかったり、少し机を汚しただけなのに修理代を請求されたりということを聞きました。

また違う友達は食事や部屋の空気が合わず、アレルギーが出たり調子が悪くなったりしたけれど、英語をうまく使えずそれをホストファミリーに伝えられなかったりしたのですごく辛かったと言っていました。ホームステイに関してはこういうケースも決して少なくないということです。

ホームステイの前にまずレジデンス・シェアアパートを利用してみる

私が今、もう一度全く言語のわからない土地で海外留学をするとしたらホームステイを選びません。

恵まれたホームステイ先を経験した私でさえそのような感想を得るのですから、運が悪くあまり良いとは言えない環境のホームステイをされた方はなおさらだと思います。

レジデンスやシェアアパートなどは一人で住むからホームステイより危険だし部屋を見つけるのは大変というようなことをいう人もいますが、トロントの場合は部屋を簡単にみつけられ、たいていの場合他の留学生が隣や近くに住んでいるので同じ境遇の人たちといた方が気持ちを共有しやすいです。

そういった点で私は留学はじめには、ホームステイよりもまず部屋を借りてみることをおすすめします。

カナダ留学体験談、ホームステイのメリット・デメリットに関するまとめ

海外留学の初めての滞在先といえばホームステイ、というようなイメージを持つ人は少なくないと思います。

私もその一人でした。

ホームステイにはいい面もある一方で、それより大きいリスクがあると私は感じています。

留学先の滞在方法はホームステイでなくても学生寮やルームレント等の選択肢もあります。

海外留学の情報サイトを読んだり、留学エージェントに勧めらたりするままホームステイが一確実に安全で安心だと信じ込まず、リスクを知った上で自分の滞在先を決めることを私はおすすめします。