これから海外へ留学に行くことを検討されているあなたへ。

海外での生活は見知らぬ人々との出会いや文化に触れることができる楽しいものですが、日本人留学生はひとつ、悩まされてしまうことがあるんです。

それが食事。

日本の食事は健康的でバランスも良く、味も決して濃すぎず美味しいものが多いのですが、海外留学中の食事はかなり偏りがあります。

そんな中、救世主になるのがフルーツ。

留学生活中、朝食やおやつ替わりにフルーツはおすすめ。

なぜ留学中にフルーツを食べることがおすすめなのか、このページで紹介します。

海外留学中の食事は日本人の口に合わないことが少なくない

海外留学中はまず主食がそもそも美味しくない

留学行った人だけが知っている。海外でフルーツを食べる本当の意味。シリーズ「留学の試練」

海外留学中の主食と言えば、フィッシュ&チップスやハンバーガー、それにステーキ。

海外にこれから行く人は、現地で食べたいなと思うものがたくさんあると思います。しかし、実際に留学に行くと、美味しいご飯なんてないことがわかります。

もちろん中には美味しい物もありますが、日本人の舌に合う海外の美味しい物を販売しているレストランなどは値段が高く、留学生が毎日食べるには困難なことが多いのです。

私が留学していたオーストラリアに限っての話ではないと思いますが、現地の食事が合わないという理由だけで日本に帰ろうと決意する人もいます。

また、これを理由に日本食レストランでのバイトを続け、帰国する時に英語がほとんど喋れないという人も少なくありません。

お腹は膨れるが満足度が低く、満足度を高めようとまた食べてしまう…そのすべての原因は、ご飯が美味しくないからなのです。

海外留学中は積極的にフルーツを食べなければならない

海外映画などで、良く海外の大学生がキャンパスの中でランチにリンゴをかじっていたり、ノートの横にバナナを置いていたりとフルーツを良く食べているイメージがあると思います。

留学に行く人にしてみたら、海外大学のキャンパスの中でみんなで仲良くフルーツを食べながら笑って話している姿に憧れて留学を希望する人もいますが、実は、留学に行くと嫌でもフルーツを食べなければならなくなります。

海外には軽食というものがない

その理由は、海外留学中に軽くつまめる軽食がないからです。

私が海外留学をしていて、ちょっと小腹が空いたから何か買おうとコンビニに行くと、サンドイッチやお菓子などが日本と同じように売っているのですが、実は留学生には買うことができません。何故なら日本と違い値段がとても高いからです。

サンドイッチなどオーストラリアでは日本の倍の600円~800円くらいのサンドイッチはごく普通。ちょっと小腹が空いたから、600円のサンドイッチを買おうと思えるお金に余裕のある留学生はあまりいません。

なんでもかんでもハイカロリー&ビックサイズな海外の食事

留学行った人だけが知っている。海外でフルーツを食べる本当の意味。シリーズ「留学の試練」

コンビニでは小さくて高いので、安く買えるスーパーで買い物をするのですが、ここでもさらに問題が出てきます。

やはり海外に売っている物と言えば、皆さんが良く知っているような日本の倍のサイズくらいある、チョコレート、クッキー、ポテトチップス、カロリーの高いパン、ハンバーガーやホットドッグとなります。

その為、小腹が空いていてもそんなにデカイのはいらないし、毎日ポテトチップスやチョコレートばっかり食べてられない。となるのです。

繰り返しになりますが、外国人が楽しそうにフルーツをかじっている姿、あれはみんなそうしたくてしているのではなく「そうしなければ小腹が満たされない為、そうしている」のです。

その為あなたも必ず、嫌でも留学に行くとフルーツを食べることになるのです。

水またはコーラ、海外留学中の飲み物について

海外留学中、日本のように気軽に飲める「お茶」のような飲み物はなかなかありません。

留学に行くと可愛い白人女性が2リットルの常温の水のペットボトルを片手に歩いている姿をよく見かけます。

留学に初めて行く人は「なんで外人はあんなに大きな水を持ち歩いているんだろう?」と不思議に思うのですが、留学の期間が少し経った頃には全員がその理由を知ることになります。

それは実は自分の留学している世界には飲み物の選択肢が2つしかないとわかるからです。

「水かコーラ」

これだけ、です。

最初はみんな現地の人のようにコーラを美味しくガブガブ飲んでいるのですが、留学の期間が経つにつれて、身体がその糖分に気づきます。気づいた時にはもう遅く、そこで「ああ、だから現地の人はよく水を飲んでいるのか」という事を気づくのです。

海外留学中の食事で最も大きな問題

留学行った人だけが知っている。海外でフルーツを食べる本当の意味。シリーズ「留学の試練」

海外留学の最も苦しい事の一つに、留学に行く9割の人が一度は「太る」という事があります。

やはり食事が炭水化物中心のハンバーガーやピザといったハイカロリーの物しかない世界になるため、留学の最初の時期など、珍しさもありありとあらゆる現地の物を食べます。

1ヶ月で5キロ太った。帰る頃には10キロ太ったという話は必ずというほど聞きます。

男性の場合は留学中に一度は太っても、慣れてきた頃にまた元の体重に戻る人は多いですが、女性の場合はほとんどの人が太り、日本に帰国してから周りの人の細さにびっくりするという話もよく聞きます。

留学中に太っていても、周りも太っているためあまり気にしないのですが、日本に帰ると自分の腕が、普通の女性の太ももくらいあり、しばらく街を歩けなかったという話もよく聞くことになります。

海外留学経験者だからわかる、食事に関する問題まとめ

いかがでしたでしょうか。海外留学にはさまざまな落し穴があり、皆さんが思っているほど理想通りには物事は進みません。今回は単なる留学の一例ですが、他にも気をつけなければならないことがいくつもありました。

しかし私のオーストラリアの留学では、楽しいことももちろんたくさんありました。

温暖な気候、海、自然、野生動物、暖かく陽気な人々、のんびりとした生活など、日本のギスギスした生活はオーストラリアという大陸には1ミリもありません。

仕事に関しても、オーストラリア人は日本人と違い「遊びや生活を楽しむために仕事をする」と揃って言います。日本人はよく世界から「仕事のために仕事をしている」と揶揄されますが、あなたがオーストラリアに住むと、オーストラリアに住んでいる人は日本人を含め、みんな「笑顔」ということを痛感します。

そんなオーストラリアに魅了されて、オーストラリアに永住したいと思う人も多く、今でも多くの日本人が海外旅行や留学で行ってみたい憧れの国の一つとして、オーストラリアを選ぶ人が多いのです。

最後に、みなさんにお伝えしたいことは、このような試練を経験するのも実際に留学に行った人にしかわかりません。

海外に行って、毎日ハンバーガーを食べて、コーラを飲んで、太ってしまい、ああこれでは日本に帰れないと嘆くのも留学の醍醐味です。

逆に言うと、日本の女性は細すぎる、世界で見ると太ってしまった私なんて普通なんだと、ポジティブに考えられるようになるかもしれません。

さらに、日本に帰国したほとんどの留学生が気づくことなのですが「日本はなんてすばらしい国なんだ」ということもバッシバシ痛感します。

こんなに簡単に、美味しいものが、体に害のないものが、いつでも、どこでも手に入るなんて。日本人にとって、コンビニのおにぎりは神様のような存在だったんだと、自分の周りの環境に感謝することになります。

これを読んでいるあなたも、もし留学に行けるチャンスがあるのであれば、この話を頭の片隅にいれて、海外でフルーツを食べる本当の意味を味わってみてはいかがでしょうか。