アメリカの大学と日本の大学との違い

アメリカの大学は入学時に専攻分野を決定していなくても出願ができます。入学後2年程度をかけて一般教養課程科目を中心に勉強し、ゆっくりと専攻分野を絞り込んで行きます。

本格的に深い勉強は大学院レベルで、という考え方です。その証拠に法学部はロースクール、医学部はメディカルスクールと呼ばれるプロフェッショナルスクール(大学院レベルのクラス)で学びます。

日本の高校生は18歳の時点で大学で学ぶ専攻分野を絞って学部ごとの受験をして行きます。高校3年生で経済学や経営学がどのような勉強をするのかわかっている学生がいるのでしょうか。受験勉強のみの準備で学部まで決めるのは正直難しいのではないでしょうか。大学に入学して初めて勉強の内容を知ることが普通かもしれません。

また、日本の場合は、一度大学に入学する転部が難しく、学部が自分に合わない場合でも4年間単位を履修して卒業し就職すること学生も多くいます。

18歳で専攻分野が決定できないのは日本もアメリカも同じですが、アメリカでは大学での専攻分野と卒業後の職業に関連性があることから大学での専攻は慎重に選択しなくてはなりません。

アメリカの大学進学に見られる柔軟性

アメリカの大学には約600に上る専攻分野がありますが、その選択には非常に柔軟性があります。

一度、選択した専攻も途中で変更ができます。これは、日本のような学部制ではなく、多くの大学が主専攻(Major)と副専攻(Minor)を取り入れていることで柔軟性が生まれているのではないかと思います。

学生の関心にあわせて主専攻科目と副専攻科目を自由に選択することができ、副専攻では主専攻の研究をより深めるために、主専攻に関連のある分野から選択するのが一般的です。一方、まったく異なった分野の主専攻を2つ同時にとることができるダブルメジャー制度もあります。

カリフォルニア大学アーバイン校を訪問した際に寮を案内してくれた4年生の学生はまさにダブルメジャーで犯罪学と心理学を専攻しているとのことでした。将来の職業(彼はFBIを目指していました)を考えれば理にかなった選択だと思いました。

アメリカの大学で学ぶダブルメジャー制度

ダブルメジャーとして人気の高い専攻分野は下記の10専攻です。

  • 外国語
  • 経済学
  • ビジネス(経営学)
  • エンジニアリング
  • 政治学
  • 生物学
  • 心理学
  • 英語
  • 歴史学
  • 数学

また、人気のあるダブルメジャーの組み合わせ例は下記の通りです。

  • 外国語と国際学
  • 外国語と政治学
  • 経済学と数学
  • 経済学と政治学
  • 外国語と生物学
  • 外国語と経済学
  • 外国語と経営学
  • 経済学とエンジニアリング
  • 外国語と心理学

アメリカの大学で学ぶリベラルアーツ

昨今日本でもリベラルアーツが見直されていますが、アメリカの1〜2年次で学ぶ一般教養課程はまさにリベラルアーツ系科目です。

人文科学、社会科学、自然科学の分野を幅広く学び、学問の基礎を身に着け人格面を磨き、大学3年次以降、学科によっては大学院で初めて専門教育を学びます。

「全人教育」で培った教養がグローバル人材に欠かせないものだと言えるのです。