私は大学生の頃、ロシアのサンクトペテルブルグ市にあるサンクトペテルブルグ国立大学で交換留学をしました。ロシアの留学経験談は少ないのでないかと思い、皆様の参考になればと思ってこの記事を書いています。

サンクトペテルブルグ国立大学

ロシアのサンクトペテルブルグは、フィンランド国境に近く、夏は白夜を体験出来る地域です。

ですので、うっかり夜遅くまで遊び過ぎてしまうなどということもありますし、慣れない日本人は、外の明るさで眠れないということがあるようです。

まず、ロシアへ留学するパターンとしてはいくつか考えられます。

①ロシアへ留学するにはどうしたら良いのか?どれがベストか

  1. 大学の交換留学を使う
  2. ロシア政府奨学金をもらい、奨学生に成る
  3. 私費留学をする

これのいずれかだと思いますが、お金をかけずに済ませたいのならば、2番の奨学生に成る方法です。

ですが、奨学生になれるのは年間に1人くらいという狭き門ですので、相応の努力と覚悟が必要になるでしょう。そうなると、大学の交換留学先にロシアがある場合は、そこを選ぶべきですし、そうでない場合は私費留学しかありません。

できれば奨学生になるか、交換留学生になるのが望ましいでしょう。

どれくらいお金がかかるのかという問題も、かなり重要です。交換留学の場合、学費は必要ないのので、生活費だけで60万程あれば余裕で生活できます。

私費留学生の場合は、100〜120万円は最低でも見繕っておかないと、生活が苦しくなるでしょう。

私の場合は交換留学でしたので、生活費のみで事足りました。高級品を買ったり、贅沢をしなければ、物価が安い国なので生活は十分できます。

②ロシア留学前にチェック!どれくらいロシア語ができないといけないの?

ロシア留学前にチェック!どれくらいロシア語ができないといけないの?

留学前に、どれくらい現地語ができないといけないのかはきになるポイントだと思います。実際、私も留学前は全くの初心者と言っていいほどの語学力でした。先生の指導法や、クラス分けテストなどもあるので、自分にあったクラスで学ぶことができると思います。

特に、直接教授法という教え方ですと、英語を介さずに現地語のみで意思疎通を図るようになりますので、最初は苦労しますが、だんだんと意味が分かってくると思いますし、だんだんと理解ができるようになると思います。

一般的にどのくらいできた方が良いのかと言えば、ロシア語能力検定の3級を取っておくと、比較的楽だと思います。これはあくまで語学留学の話に限ってであり、より高度な専門性が求められる研究科などで学問を続ける場合は、2級や1級レベルの語学力が必要でしょう。

③ロシア留学のここに気をつけよう!夜は一人で出歩かないこと

ロシア留学のここに気をつけよう!夜は一人で出歩かないこと

ネフスキー通りなどの大通りは、夜でも結構人目がつくので良いですが、少し入った路地裏などの道には、近づかないほうが良いです。まだまだアジア人に対して偏見を持つ人がいるのも事実ですし、酔っ払いが絡んでくることも少なくありません。一番は、一人で夜に出歩かないことと、変な人に絡まれても無視することです。

特に夏場は白夜のせいで、何時かわかりづらいでしょう。20時を過ぎても空が明るいので、まだ夕方だと思って遊び過ぎてしまうなんてこともあります。きちんと時刻を知らせるためのアラームをセットしておくなり、対処しておかないと、帰宅するのがついつい遅くなってしまいます。大学の寮であれば、門限が付いているところもあるので、注意しないと寮に入れなくなってしまいます。

④ロシア留学のメリット!話者数が圧倒的に少ないので重宝される

ロシア留学のメリット!話者数が圧倒的に少ないので重宝される

ロシアとの貿易などを考えている企業や、子会社進出を考えている企業にとって、ロシア語が話せる人材がいるというのはメリットです。

もし、大学卒業後に就職するのであれば、貿易などのロシア関係の仕事に就くのも良いでしょう。英語と違って、話者の数が圧倒的に少ないので、ロシア語が話せるというだけでかなりのアドバンテージになります。

ロシアはまだ、英語を話す人口が多いとは言えません。大学教育を受けている若い世代の方は、英語での意思疎通ができますが、そうでない方はあまり英語が得意でないので、ロシア語ができるに越したことはないでしょう。ニッチな分野で活躍したいと思うなら、こうした企業での就職も良い選択肢だと言えます。

⑤ロシア留学のデメリット!マイナー言語扱いで就職先を探すのが大変

ロシア語は話者数も多く、決してマイナー言語ではないのですが、やはり英語や中国語と比べると、まだまだマイナー言語な感じは否めません。

そのため、運良くロシア語人材を募集している企業にめぐり合えれば良いのですが、そうでない場合は、せっかく学んだロシア語を生かそうとして、就職活動が難航してしまいがちです。英語も話せないことはないけれど、留学までして学んだのだからもったいないという気持ちが走ってしまうでしょう。