教育水準の高い国として知られているカナダの高等教育GDPは2.5%。

カナダには約90の4年制の大学、約170におよぶコミュニティカレッジ(2年制)があり、うち31校が2023年、QS大学ランキングに入っているほど。

すっかり日本でも知られるようになった、アメリカのコミュニティカレッジから大学への3年次編入(トランスファー)ですが、カナダでも可能ということをご存知でしょうか?

このページではカナダの大学編入についてご案内をしていきます。

注意すべき点、おすすめの学校等、紹介していきますね。

カナダのコミュニティカレッジから大学3年次編入について

カナダの大学に直接進学したい。でも成績が足りていないことに悩むあなたへ。

カナダでもアメリカと同じようにコミュニティカレッジ(コミカレ、専門学校と短期大学を足して2で割ったような高等教育機関)に進学し、そこから4年制大学3年次に編入することができます。

注意しておくべき点としては、カナダは州ごとに教育システムが異なります。

今回は大学編入制度が整っており、語学留学先としても人気のバンクーバーがある西海岸、ブリティッシュコロンビア州について紹介をしていきたいと思います。

カナダでのコミュニティカレッジからの大学編入とは?アメリカとの違いについて

まず最初に、そもそもコミュニティカレッジから大学編入ってどういうこと?

コミュニティカレッジでは、4年制大学の1、2年次で学ぶべき基礎教養を勉強することができます。

日本の高校を卒業して、カナダの大学に直接入学することは極めて難しいのが現実です。高い英語力はもちろん、全教科(体育や音楽など含む)でかなり良い成績を収めていなければいけません。

高校3年生になりいざ進路に迷って色々調べてみた結果、「カナダ進学したい」と気づいた時に良い成績(5段階評定で平均4以上)が取れていなければならない、ということです。

でも、諦めないでください!まだチャンスはあります。

カナダにあるコミュニティカレッジに入学して、プログラム修了時に良い成績を取れていれば、希望する4年制大学へ編入できるチャンスがあります!

編入制度を利用する際の違いとは?アメリカ vs カナダ

カナダ、アメリカどちらの国でも、コミュニティカレッジから4年制大学への編入は可能です。

ただ、進路を選ぶときに注意しなければならないポイントがあります。

アメリカのコミュニティーカレッジの特徴

アメリカのコミュニティカレッジは、入学に必要な英語力がカナダに比べ低く、それゆえにカナダよりアメリカを選ぶ学生もいます。

また、アメリカのコミュニティカレッジでは、在学中に履修プログラムや単位を比較的自由に変更することができます。

大学編入プログラムに入学したとしても、就学中に「プログラミングについて学びたい」と思う方もいますよね?そんなとき、自由に履修する単位を変更することができます。

アメリカのコミュニティカレッジを卒業した人の中には、複数の専攻でサティフィケートやアソシエート(カナダでいうディプロマ)を取得している人も少なくありません。

カナダのコミュニティーカレッジの特徴

カナダのコミュニティカレッジの場合、入学に必要な英語力はアメリカに比べると高く設定されています。

また、在学中のプログラム変更はお勧めできません。各コミュニティカレッジと大学間の提携がきちんと整備されており、コミュニティカレッジ在学中に、各学期どのコースを履修しなければならないか決まっています。

編入したい大学が既に決まっている方には、どのコミュニティカレッジで何を勉強すれば良いのか明確なので、迷う必要はありませんね。

編入先の大学や専攻で迷ってしまう方は、コミュニティカレッジ出願時に文系か理系かだけ選び、入学までに編入先の大学・専攻を決める必要があります。

カナダで大学編入留学をする場合、「どこで、何を学びたいか」を決めておく必要がある、ということになります。

コミュニティカレッジから大学へ移行できる単位が分かります

カナダのブリティッシュコロンビア州は州内での大学への編入システムが整っており、カレッジから大学へどの単位がどの科目として認定されるかわかる「BU Transfer Gide」というシステムがあります。

例として、カナダ・バンクーバーで人気のコミュニティカレッジ、ランガラカレッジから、カナダの名門3大学のひとつ、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)へ移行できる単位について見てみましょう。

BCtransfer画面

このシステムを利用して、希望する大学で何が認められるか、各コミュニティカレッジのカウンセラーと相談しながら、編入学先を決めていきます。

カナダでコミュニティカレッジ進学をする場合のメリット、デメリット

カナダの4年制大学に進学(1年次からの直接入学)することはハードルが高いですが、コミュニティカレッジなら入学要件に成績を求められることがなく、入学しやすいというのは大きなメリットのひとつです。

カナダはその教育水準の高さゆえ、コミュニティカレッジでもメインコース(大学編入やビジネスなどの学位取得)に入学するには、海外大学進学と同じくTOEFL iBT 80(IELTS 6.5)以上の高い英語力が必要とです。

カナダ、アメリカ、どちらの国で進学するには、受験勉強で身に着けた英語ではなく、海外進学に必要なアカデミックな英語力が必要ですが、英語力が若干低くても入学できるアメリカのコミュニティカレッジを選んでしまう学生もいます。

しかし、カナダとアメリカでは将来性が全く違うんですね。

アメリカはコミュニティカレッジを卒業したあとにOPT (Optional Practical Training) という制度を利用して1年間の有給・フルタイムでの仕事ができます。

その後大学に進み、学士号を取得すると再度、OPT申請が可能なのですが、そこまでなんです。

一方のカナダはコミュニティカレッジ→大学編入、卒業後には3年間のワークパーミット、フルタイムの仕事をすることが可能。

コミュニティカレッジで学位取得後にワークパーミット申請も可能ですが、その場合、後に大学進学をして卒業した後には申請ができない、ということを覚えておいてください。

さらに、高等教育機関での勉強・学位取得+就労経験に加え、必然的に身に着く高い英語力を合わせれば永住権申請をすることまでできます。

最初の高い壁、英語力をなんとか身に着けることができれば将来、海外で活躍できる可能性があることが、カナダ進学留学の大きなメリット、となっています。

費用面から見る利点、メリットについて

カナダでコミュニティカレッジ進学を選ぶもうひとつの利点、それは学費、留学費用に関するメリットです。

ブリティッシュコロンビア大学へ進学した場合、1年間の概算費用は約CA$55,000~CA$60,000。

それに対し、コミュニティカレッジなら約CA$35,000程度に抑えることが可能。

2年間、コミュニティカレッジで基礎教養を学ぶことで、合計CA$40,000~CA$50,000、日本円で約350万円から約430万円も費用を節約できます。

その他にも、大学だと人気の講義の場合、参加者が100~200名の学生になるのに対し、コミュニティカレッジだと少人数、30名程度で勉強できるので、積極的に学ぶこともできます。

コミュニティカレッジからの進学で考えられるデメリット

カナダのコミュニティカレッジ進学で考えられるデメリットは、認識の甘さ、です。

良い話ばかりのコミュニティカレッジ進学ですが、実は途中であきらめてしまう学生も少なくありません。

英語力が不足していつまでも語学コースから抜け出せない、やっとメインコースに参加したものの思ったように良い成績が取れない、希望していた大学への編入どころか、ディプロマが取れるかどうかわからない、ということもありえます。

カナダの大学直接出願にせよ、コミュニティカレッジからの進学にせよ、楽をして名門大学へ進学することはできません。

平日5日のうち、2日~3日は徹夜を覚悟の勉強が2年続く、くらいの決意で海外大学進学には臨まなければならない、ということを覚えておいてくださいね。

ブリティッシュコロンビア州で人気のランガラカレッジを紹介します

Langara College ランガラカレッジ
カナダの西の玄関口、バンクーバー国際空港のそばにあるコミュニティカレッジ、ランガラカレッジはブリティッシュコロンビア大学への編入を目指す学生や、その他の様々な分野の勉強に勤しむ学生が多く在籍しています。

大学編入学を目指す場合、高いGPA(Grade Point Average、成績平均点)を取得しなければなりませんが、ランガラカレッジで英語コースから参加した学生の多くが良いGPAで卒業していることが分かっています。

日本の学生の多くが悩む英語力アップについても、ランガラカレッジにはLEAPと呼ばれる付属英語コースがあります。

単に語学力アップを図るだけでなく、実際にカレッジでの講義を受講するにはどのようにすれば良いか、なども学べる厳しく、有意義なプログラムを用意しています。

もしあなたが、カナダ大学進学留学を検討しているなら是非、ランガラカレッジはおすすめのコミュニティカレッジだと断言できますよ。

カナダ進学留学を検討中なら是非iaeへ一度、ご相談ください

カナダ進学留学は求められる英語力の高さもあり、できるかぎり早めに検討をはじめ、出発に向けて準備を進めていく必要があります。

iae留学ネットならカナダ進学留学のご相談はもちろん、カウンセリングや提携校へのお手続きまで無料でご案内しています。

ご案内してきたランガラカレッジやブリティッシュコロンビア大学への出願も無料でのサポートとなります。ぜひ一度、お問合せくださいませ。