日本で事務職として6年程仕事をしていた私は会社を辞め、ずっと夢だった海外・カナダへ。

留学先にカナダ・バンクーバーを選んだのは「最も住みやすい都市の1つ」「イギリスやオーストラリアアクセントの英語よりもアメリカに近い英語」「治安が良い」「多種多様な人種」という理由から。

最初は学生ビザで入国し、6ヶ月の語学学校、そして5ヶ月のビジネス専門学校卒業後は帰国するはずでした。

しかし、カナダで生活するにつれて、居心地の良さともっと自分の英語スキルを伸ばしたい、実力を試したいという気持ちからカナダのワーキングホリデービザへの切り替えをしました。

カナダ・ワーキングホリデー留学中の就職活動について

カナダでの就職活動

会社を辞めて30歳手前でカナダへやって来た私。

日本に帰ってからの就職活動のことを考え、飲食店ではなく海外でのオフィス経験を積みたいという気持ちが強くありました。

しかし、1年という期間限定のビザを持っている私にとってカナダでの就職活動は思った以上に厳しいものでした。

まずは片っ端からジョブサイトに自分の経歴を登録してスカウトを待ちました。

人事部での事務職経験があったため、同じ職種での募集をしている会社からスカウトメールはあったものの、返信してもどこからも返事が来ることはありませんでした。

もちろん自分からも仕事に応募してみるものの、こちらも反応なし。不採用メールですら、ほぼ来ることはありませんでした。

完全な英語環境の会社で働くことを諦め始め、次にカナダの会社で日本語を必要としている会社を探しました。

1社だけ日本からの電話を受けているコールセンターを発見し、すぐに応募しました。

ここで初めて履歴書が通りました。

ちなみに履歴書は専門学校の先生に添削してもらったものです。

1次面接は電話面接、電話での英語は表情やジェスチャーが無いので、スピーキングはもちろんのことリスニングもとても難しく、電話越しでの英語にも慣れておくべきだったと後悔しました。

質問は「会社を選んだ理由」「クレームがあった場合どのように対処するか」など。

奇跡的に1次面接は受かったのですが、2次面接への条件がカナダへ移民することでしたが、そこまでの覚悟は無かったので、その会社を諦めました。

もうオフィス経験を積めればどこでも良いと思い始め、日本人のみの会社への応募に専念しました。

しかしそれすらも難しく、語学学校でのカウンセラー、留学エージェントなど応募してみるもののすべて不採用。

もうレストランやカフェにしようとあきらめかけていたその時、日本人向けのバンクーバージョブサイトでカナダの会社での求人を発見。

内容はオフィスアシスタント。最後のチャンスだと思い応募してみたところ、合格しました。

合格理由は私の高いエクセルスキルと話しやすい性格ということでした。社長が日本人をとても信頼しているため、日本人向けのサイトに募集をかけてみたそうです。

ついに憧れのカナディアンオフィス

ついに憧れのカナディアンオフィス

そこはカナダで電球のセールスと取り付けをしている10人ほどの会社でした。

90%はネイティブで日本人はおらず、小さな会社だったためオフィスアシスタントといっても仕事内容は多岐に渡ります。

レシートの整理と帳簿付け、書類整理、社員の勤務時間管理、給与計算、クライアントへの電話・メールといったオフィス内作業だけではなく、倉庫の片付けと在庫チェック、電球取り付け現場でのヘルプ、現場への下見、クライアントとのミーティング参加などのオフィス外での仕事もよくありました。

同僚は本当にみんな優しくフレンドリーで、忙しい時でも私が何かわからないことがあった時は丁寧に教えてくれました。

特に電気技師の方たちは気さくで面白く、現場では本当に楽しい時間を過ごしました。

中でも一番印象に残った仕事は大きな駐車場での電球の交換です。

事故が起こらないよう、一般の車と私たちのフォークリフトの誘導を行いました。

フォークリフトから叫ばれる英語の聞き取りにくさと交通整備という責任重大なボジションからひどく不安を覚えましたが、他の同僚のヘルプもあり無事仕事を終えることができました。

カナダ・ワーキングホリデー中に現地ネイティブと同じオフィスで働くには

就職活動を始めた頃、ビザは切り替えたばかりだったので1年程残っていました。

ビザの残りは長ければ長い程、有利に働きます。

これからカナダに来て学校に通ってから働こうと考えている方は、まずビジター、もしくは学生ビザで入国し、それからカナダでワーキングホリデーに切り替えることをお勧めします。

残りのビザが6ヶ月以内でのオフィス職はかなり難しいと思います。

オフィス職は人気のため、募集がかかってもすぐに定員に達してしまいます。

常にサイトをチェックしてとにかく、あらゆるジョブサイトを通して応募してみてください。