10月31日から11月2日までの3日間、UTS Insearchのワークショップに参加してきました。

シドニー工科大学(University of Technology Sydney, 通称UTS)は1988年創立の新しい大学でオーストラリア国内では一位、世界ランキングでもトップ200位にランクインしています。

シドニーのCentral Stationに地下道で直結している都市型の大学です。広大な緑豊かなキャンパスではありませんが、特徴的な建物が目を引く大学です。

UTS InsearchはUTS付属の英語コースやUTSへの進学を目指すパスウェイコースを提供している進学準備学校です。
留学生に限らず、オーストリア人学生も学ぶ国際色豊かな学校で、InsearchからUTSへの進学率は90%を誇ります。

UTS Insearchのプログラム

UTS

英語コース

Academic English(AE)は6レベルから構成されています。

AE3修了でファンデーションコースや長期のディプロマコースに、AE4修了でスタンダードなディプロマコースに、AE5修了でUTSの学部課程・大学院課程への入学が可能となります。

英語コースの教材はInsearchのスタッフが作成したものを利用しています。図書館を見学しましたが、レベル別に推奨された教材が並んでいます。オーディオ教材も多くあり、ジブリの「千と千尋の神隠し=Spirited Away」は人気の教材だそうです。

デモ授業としてAE1の授業を受けました。映画「Catch Me If You Can」のオープニング映像を使って、時制の勉強をしました。First, Then, Next, Finallyなどの使い方を学ぶ授業です。私が遥か昔に受けた文法中心の授業とは異なり、これなら楽しく学べると実感しました。楽しかった!

ディプロマコース

大学1年次に相当するプログラムで、このコースを成功裏に修了するとUTSの2年次に進級できるプログラムです。

日本人の学生の体験談を聞きました。高校を卒業後、日本の専門学校(語学系)経由で直接ディプロマコースに入学したそうです。Diploma of Communication に在学中で、UTSではJournalismを専攻希望だそう。

ディプロマコース履修者はUTSのクラブ活動にも参加できるそうで、彼はヒップホップダンスクラブに所属して友人も増えたそうです。

ディプロマコースのデモ授業

Dr. Maree Skillenの授業を受けました。

芋虫のSamに見立てた細長いゼリーと救命胴衣に見立てて丸いゼリーを手を使わず、クリップ2個でSamを救命胴衣に入れて、船に見立ててプラスチックカップの上に乗せるというグループ作業でした。

サイエンスとはいうもののProblem Solving, Critical Thinking, Analysis, Creativity, Solutions, Experimentation, Strategy を身に着けて行くための授業で非常に実践的な内容でした。

「I am not good at Science!」と発言した私に、「No, this is not Science but problem solving!」と注意を受けてしまいました。やわらかい頭が必要だなと感じましたね。

UTS見学

ビジネススクール、ファンションデザイン、エンジニアリング、ナーシング(看護学)、サイエンス学部を見学しました。

特に、印象に残っているのは、法医学専攻でした。犯罪現場を再現したラボが用意されており、PhDの学生の指導の下、指紋採取をする実験授業を受けました。人の指紋は6パターンに分けられるそうで、自分の指紋のパターンを読む方法を学ぶなど初めての経験で興味深かったですね。指紋は持って帰りました!

ビジネススクールのビルはシドニーのランドマークにもなっている建物でFrank Gehryという建築家のデザインです。ビジネススクール内にあるカフェでのランチも美味しかった! ボリュームは半端ではなかったものの完食でした。

ナーシングでは赤ちゃんから高齢者までのマネキンを使って実践的な看護学を学びます。マネキンはマイクを使って教師が話をするなど病院さながらの授業を提供できるのはすごいです。1体1000万円程度はするとのこと、授業料が高いのも納得です。

UTSは産業界とのパイプも強く、各界で活躍しているプロがゲストスピーカーとして来校したり、実際に教鞭を取っています。アップルの共同開発者のStephen Wazniakも名前を連ねています。彼のメールアドレスも公開されているとのこと、連絡を取ってみたいような!

UTS、UTS Insearchまとめ

UTSは実践的な教育を提供しています。インターンシッププログラムもあり、就活にも力を入れています。オーストラリアは学士号取得後、2年間のPost Study Work Visaが取得できる外国籍の留学生には優しい国です。現地の学生とも話しましたが、あまり人種的な差別を感じたことはないとのこと。

これからの留学先としてお勧めです!UTS、UTS Insearchはiae留学ネットの提携校ですので、手続きは無料にて承れます。是非、ご相談にいらしてください。