英語の本場、イギリス留学に憧れる方は多いことでしょう。歴史が永く、文化レベルの高いイギリス留学は高い人気を誇っています。

さて、そんなイギリス留学には、公立カレッジという素晴らしい方法があることを皆さんはご存知でしょうか?

なんとアメリカのコミュニティカレッジやオーストラリアのTAFEはイギリスの公立カレッジが基になっているのです。

今回はそんなイギリスの公立カレッジ留学についてお伝えしていきます。

イギリスの公立カレッジ

イギリスの職業専門教育はCollege of Further Education(継続教育カレッジ)と呼ばれる教育機関で行われています。この機関が公立カレッジです。

日本では、ビジネス専門学校や調理師専門学校、美容専門学校など、特定分野の専門学校が一般的ですが、イギリスの公立カレッジの場合は、英語コースを含め、幅広い分野の専門コースが充実しており「総合専門学校」のような形態が取られています。

イギリスの教育制度は16歳の義務教育修了までに8~10科目の統一試験を受験します。その後、大学へ進学する生徒、専門学校へ進学して就職に備える生徒など様々です。

大学進学率も50%程度で、中・高の早い段階で将来の進むべき道をある程度決める教育制度なので、専門学校も充実しています。

公立カレッジの主要な専門コース

専門コースが充実したイギリスの公立カレッジでは、コースが大きく3種類に分けられます。

職業的な各種専門コース(Vocational Course)

基本的なものからプロフェッショナルなレベルまで多様なコースが開講されています。教育内容は非常に柔軟性に富んでおり、大学レベルのコースもあり、専門学校で2年間のコースを履修後、大学へ入して合計3~4年かけて学士号を取得する学生もいます。

大学進学のためのコース(Academic Course)

GCSEやAレベルなどの統一試験準備コース、イギリスの大学・カレッジへの進学を目指す留学生のための大学準備コース(Foundation Course)があります。

留学生のための英語コース(English Language Course)

留学生用の英語コースですが、英語力アップを目的とした語学留学だけでなく、専門コースに入学するための準備として、多くの学生が専門学校の英語コースを利用しています。

公立カレッジで取得できる専門資格の種類と特徴

公立カレッジで取得できる専門資格は様々です。ここでは同じく3種類の資格をご紹介します。

ナショナル・ディプロマ

多くの職業分野で取得できる資格で、大学学部レベルのコース(学士号、FD、HND)への入学資格です。EdexcelやOCRと呼ばれる機関が発行する資格が代表的です。

HND(Higher National Diploma)

HND(Higher National Diploma)は2年間のコースで、学士号の初期課程と同等のレベルとみなされています。職業に直結する専門技術の教育に重点が置かれ、工学、スポーツ、アート&デザイン、メディア、コミュニケーション、ミュージック・テクノロジーなど、さまざまな分野のコースが開講されています。コースを修了すると、学士課程の2年次または3年次への編入も可能です。

FD(Foundation Degree)

FD (Foundation Degree)は職業訓練分野の大学レベルのコースで、期間は2年間です。学士号の初期課程と同等のレベルとみなされています。様々なコースが開講され、将来のキャリアや大学進学の基礎を固めることができ、コース修了後は学士課程の3年次に編入ができるほか、就職も可能です。

おすすめ公立カレッジ

Sussex Downs College

このような公立カレッジはイギリス国内にいくつもありますが、中でもiaeがおすすめするのがイギリス南部にあるSussex Downs College(サセックス・ダウンズ・カレッジ)です。詳しくご紹介します。

Sussex Downs College(サセックス・ダウンズ・カレッジ)概要

イーストサセックス州に2つのキャンパスを有する公立カレッジです。

ロンドンから電車で1時間15分程度、ブライトンから30分程度のリゾート地イーストボーンとロンドンから電車で1時間、ブライトンから13分の歴史的な街ルイスにキャンパスがあります。

ロンドンから近い場所にありながら、生活費は高くなく、安全なので、勉強するには最適なロケーションです。

近代的な設備が整ったキャンパスで、イギリス人学生や世界中の留学生とともに質の高い教育を受けることができます。学生一人ひとりにチューターがつき、勉強の進捗状況や生活面のサポートもしています。

ブリティッシュカウンシルの審査(ELガゼット)で高い評価を得たイギリスで高い評価の学校!

Sussex Downs CollegeはIELTSとケンブリッジ英検の公式会場になっています。

一般英語コース以外にもEnglish Plusコースを開講しており、ビジネス英語、イギリス文化と観光、アート&デザイン英語、デジタルアート英語、IELTSやTOEICの試験対策コースなどを履修できます。

イギリス大学への進学準備コース、ファンデーションコースもあり、コース修了後には提携大学である下記学校への出願がスムーズに行えるのも魅力です。

  • サセックス大学
  • レディング大学
  • ブライトン大学
  • ミドルセックス大学
  • サザンプトン大学

イギリス人学生との交流、アクティビティに参加!

ルイスキャンパスには寮も完備されています。ホームステイも選択ができ、徒歩圏内のホストファミリー宅に滞在も可能です。

イギリス人とのカンバセーションクラブ、フィルムイブニング、バーベキュー、各種スポーツ、オーケストラ、コーラス、ボランティア活動など、様々なアクティビティを通じて、友達を作ったり、英語力アップに役立ちます。

UAL Foundation Diploma in Art and Design

伝統と革新、創造性に溢れるアートに触れることができるイギリスは、アート&デザインを学ぶ学生にとって最適な環境です。また、その教育レベル、質の高さも魅力です。

このコースはロンドン大学芸術学部(University of the Arts London)が認定しているアート&デザインのファンデーションコースです。

アート系の大学への進学の場合は、イギリス人学生もファンデーションコースに入学しますので、イギリス人学生と一緒に基礎科目を学べて、英語力アップは確実です!

1年間のプログラムは美術一般(絵画、彫刻など)、グラフィックデザイン、イラスト、ファッションデザイン、舞台&舞台衣装などの専攻科目を学びます。大学進学に必要なポートフォリオ(作品)作成のアドバイスも受けられます。

このコース修了後の進学先としては以下の学校が挙げられます。

  • セントラル・セント・マーチン
  • エディンバラ大学
  • ゴールドスミス・カレッジ
  • ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション
  • ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション
  • ブライトン大学
  • ウィンチェスター・スクール・オブ・アート

入学条件は英語力としてIELTSで5.5、費用は1年間の授業料が£8,250(約125万円程度)です。

まとめ

今回はイギリスの公立カレッジについての魅力をお伝えしました。英語学習以外にも専門分野の知識やスキルの身につくイギリス公立カレッジ留学はおすすめです。

また、イギリスの大学に進学したい方にとっても公立カレッジを活用した編入は費用の面でも有利に進められる場合があります。

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