留学に関してリサーチする中で、「2か国留学」という言葉を目にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。

2か国留学は、「一度に2か国で留学をすること」ですが、一般的に留学エージェント等で取り挙げられているのは、費用を抑えるための2か国留学、つまりフィリピン留学後、他の英語圏の国へ留学することを意味していることが多いです。

今回は、そんな2か国留学の費用や、メリット・デメリットについてご説明いたします!

2か国留学の費用

「フィリピン留学=安い」というイメージを持たれている方も多いかと思いますが、一般的にフィリピンの語学学校はUSドルで設定されていることが多いというのはご存知でしょうか?

そのため、近年は円安の影響もあり、実際は1か月あたりの相場が約20~30万円(学費+滞在費)となっています。これは、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの1か月あたりのあたりの相場(ホームステイの場合)と同じくらいです。

ただ、同程度の授業料でも、フィリピンの方が1日あたりの授業時間が長いため、授業あたりの料金で見るとフィリピン留学の方が費用を抑えられます。

欧米の場合、朝から午後13~15時まで、1日あたり5~6時間程度の授業時間となっている学校が多いのに対し、フィリピンの場合は、朝から午後18時~22時まで、1日あたり9~11時間程度の授業時間となっている学校が多いです。

また、フィリピンの語学学校の中には日本円やペソ(フィリピン通貨)で料金設定を行っている学校もありますので、その場合は円安に左右されずにより費用を抑えていただけるかと思います。

2か国留学のメリット

ここでは2か国留学のメリットを3つご紹介いたします。

1. 生活費が抑えられる

欧米の場合、国や都市にもよりますが、1か月費の生活費(滞在費を除く)は約10~15万円前後ご用意いただくことをおすすめしています。

フィリピンの場合、現地での外食費や娯楽費にもよりますが、1か月の生活費(滞在費を除く)は約3~10万円前後を目安にしていただくとよろしいかと思います。

また、フィリピンの語学学校は安全面の観点から全寮制となっているため、寮費の中に平日3食分の食費も含まれています。

2. ワーホリ前に短期集中でスピーキング強化ができる

ワーキングホリデーでは一定期間学校に通うことが認められていますが、中には1年丸々働きたい!とお考えの方もいらっしゃるかと思います。その場合は、2つ方法があります。

1つは、1か国の留学でまず学生ビザで学校に通い、その後ワーキングホリデービザに切り替えるという方法です。

ただ、基本的に学生ビザ→ワーキングホリデーへの切り替えには一度国外に出て、再入国しなければいけないというルールを設けている国が多いので、手続きは少し複雑になります。

もう1つの方法が2か国留学で、フィリピン留学で英語力をしっかり身に着けた後、ワーキングホリデーが可能な国に移動して初めからお仕事探しを行うというプランです。

欧米の語学学校の場合、一般的には10数人のグループレッスンで授業が行われているのに対し、フィリピンの語学学校の場合は、グループレッスンでだけでなくマンツーマンまたは4~8人程度のより少人数で行うレッスンが含まれているのが特徴です。

グループレッスンはグループレッスンで利点があるのですが、中には南米の積極的な留学生の勢いに押され、なかなかクラス中に発言ができない...と悩まれる方もいらっしゃいます。そんな方には、必然的にスピーキングの頻度が増えるフィリピン留学がおすすめです。

特にマンツーマンレッスンでは、講師が話す割合よりも生徒が話す割合を増やすことを目的としているため、授業の8割以上を生徒が話すようなレッスンもあります。そのため、自分のペースでスピーキングを強化し、自信をつけていきたいという方におすすめです。

また、中にはオーストラリアやカナダのワーキングホリデー渡航者を対象としたコースを設けている学校もありますので、ワーキングホリデーに活かせる英語を学ぶこともできます。

3. 2か国の違いを体感できる

発展途上国といわれるアジア圏の国と、先進国である欧米圏の国との2つの国に留学することで、より多くの文化や価値観に触れることができます。

やはり想像しているだけでは気づけないその国の良さがありますので、より視野を広げ、柔軟な考え方を身に着けたいをいう方には2か国留学がおすすめです。

2か国留学のデメリット

次に2か国留学のデメリット3つを見ていきましょう。

1. 航空券代が2か国分かかる

2か国留学では、フィリピン留学での授業数の多さや生活費の安さに焦点が当てられることが多いのですが、そこで見落としがちなのが航空券は2か国分かかるという点です。

そのため、2か国留学をお考えの場合は、事前に2か国分の航空券代もチェックしていただくことをおすすめします。

また、もし留学中に近隣の国や都市に旅行に行きたいとお考えなのであれば、2か国留学ではなく、1か国留学にして旅行費を貯めておくという方法もあります。

2. 英語のアクセントの違いがある

同じ英語でも、留学する国によってアクセントの違いがあります。それはフィリピンも同じで、フィリピン人の講師の方が話される英語にはフィリピン特有のアクセントがあります。

そのため、人によっては次の留学先で話されている英語に慣れるために少し時間がかかる場合もあります。

ただ、中には英語圏のネイティブスピーカーの講師の授業を取り入れている学校もありますので、学校を選ぶ際にはその点も確認しておくと良いかと思います。

3. 2か国目ではまた一から生活の基盤を作る必要がある

2か国留学の一例として、フィリピンで語学留学後、ワーキングホリデーを行う国では学校に通わず、初めからお仕事探しを行うという方法もあります。ただ、その際に注意しなければならないのが、2か国目ではまた一から滞在先探しや友達作りが始まるということです。

1か国のみで語学留学+ワーキングホリデーを行う場合は、学校のスタッフや友達から様々な情報を得ることができるため、語学留学後のお仕事探しが進めやすいという利点があります。

対して、2か国留学で2か国目に学校に通わない場合は、インターネット等の情報を頼りに自力で滞在先手配や仕事探しを行わなければなりません。

そのため、もし自力で行うことに不安がある場合は、1か国のみの留学で完結させるか、もしくは2か国目でも最低1か月程度は語学学校に通うことをおすすめします。

留学に関するご相談はiae留学ネットまで

以上、2か国留学のメリット・デメリットについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

2か国留学がベストかどうかはご希望の留学や期間等によって異なりますので、もし迷われている場合はiae留学ネットへお気軽にご相談くださいませ。