私は、オーストラリアのゴールドコーストにあるSouthern Cross Universityで修士課程を専攻修了しました。海外の大学院を卒業するまでに、計3年間オーストラリアで生活をしていましたが、その中で「留学の辛かったこと」を私の経験から紹介していきたいと思います。

私の留学「4つの試練」

① 英語が通じない

これは留学した人全員が必ず通る道だと思いますが、まず留学に行くと、最初から英語をしゃべれる人なんてほんの一握りで、ほとんどの人は話せないから留学に行くわけですから、ここで現実を突き付けられます。

今まですべてが日本語だったものが、現地に降り立った瞬間にすべてが英語に代わります。日本語で質問をしたくても日本語をしゃべる人なんてほぼいません。なので、留学に行く人はまず、この英語というところで辛さを感じるのではないでしょうか。

② 彼女ができない(男子限定)

これは完全に私の主観ですが、日本人の男は、これでもかというくらい英語圏の国ではモテません。留学に行く前は白人の女性とお付き合いをして、一緒にデートに行き、そのついでに英語を教えてもらえばいいやなどと浅はかな考えをしていたのですが、いざ、実際に行ってみると彼女どころか、男としても見てもらえません。私のオーストラリア人の女性の友達が言うには、男に求める4つの要素があり、それを満たしていないとダメだと。

ちなみにその4つの要素とは

  • 自分より背が高いこと
  • 筋肉がムキムキであること
  • おしゃべりが上手であること
  • タトゥーが入っていること

だそうです。この4つを見てみると、日本人は(私は)白人の女性よりも背は低いですし、筋肉も現地の若者には負けるし、おしゃべりに関しては英語を勉強している身なので、女性を楽しませれるようなお話は難しいし、タトゥーは入っていないし。

ということでその女性が求める4つの要素を一つもクリアしていないため、白人女性の彼女など到底できないのです。極たまに日本人男性と白人女性の彼女のカップルを見ますが、その男性のことを本当に尊敬の目で見ることになります。

結果的に、留学に行くと韓国、台湾、アジア圏の女性とお付き合いをしている日本人男性をよく見かけることになります。その点、日本人女性は、だれでも男性にモテますので、心配することはないと思います。

③ 海外の大学の卒業

こちらは海外の大学に進学した方限定になりますが、海外の大学・大学院を卒業するのはみなさんが想像している1000倍難しいです。私の場合は大学院で約1年半のプログラムだったのですが、大学の授業や研究課題をクリアしていくのに、

  • 1年半での勉強日数:547日中500日以上勉強
  • 1週間の勉強日数:週7日間+アルバイト
  • 1日の勉強時間:12時間以上
  • 1年半での勉強時間:4000時間以上
  • 研究課題の為に書いた英語のワード数:12万字以上
  • 研究の為に読んだ本の数:300種類以上

のような勉強を毎日、毎日、卒業するために死ぬ気で勉強をしていました。

私はもともと英語力がぎりぎりで大学院に入ったからかもしれませんが、大学院レベルの研究資料を読むのも難しいのに、それが母国語ではない英語でしたので、現地のネイティブの学生の3〜5倍の時間はかかりますので、このくらい勉強にフォーカスしなければ、おそらくついてはいけなかったでしょう。

しかし、海外の大学を卒業した時は、よくTVで見る卒業のガウンを着ますし、日本人のほとんどの人がやらないことを自分はやったという達成感に満たされます。さらに、英語で様々な困難を乗り越えたことにより、自分の力も想像以上についているので、もしも海外の大学に行けるチャンスがある方は、是非一度挑戦してみてほしいと思います。

④ 共同生活

こちらに関しては、人によると思いますが、留学の共同生活で楽しめる人と、楽しめない人のどちらかに分かれます。世界各国から来た人とかかわることになるのですが、国が違えば文化も全く異なる人との生活ですので、様々な問題やカルチャーショックをここで受けることになります。オーストラリアに関しては何人かで一つの家をシェアする、シェアハウスが主流なのですが、ここでいろいろな問題が起こります。

  • 例えば、共同部分をシェアメイトが汚すのだが、全く掃除をしない。掃除をするのは毎回自分
  • シェアメイトが毎晩部屋に友達を連れてパーティーをする
  • 冷蔵庫の自分の食べ物を勝手に食べられる
  • 最も悪いのは、家賃を払わない、自分のものを盗まれるなどお金にかかわる問題が起こる

など、日本では絶対に怒らないであろう問題が毎日のように起こります。私の場合はシェアハウス、シェアメイト共に恵まれ、その場所が大好きで結局2年間同じ場所に住みました。人によってはこういう共同生活が楽しめる人もいますが、本当に苦手だという人も少なくありません。そのため、留学生によって、ここは辛い。と思う部分になるかもしれません。

いかがでしたでしょうか。今回は私の留学経験から辛いなと思う4つを選んで紹介しました。しかし、留学の辛いはもちろんこれだけではなく、いろいろな問題や苦労することが起こります。

でも、留学の良いところは、そんな留学の「辛い」を楽しむこと。経験すること。これが本当に大事なことなのです。これから留学に行かれるみなさんは、この留学の「辛い」から逃げることなく、しっかりと困難を自分に受け止め留学に臨んでください。留学中はあえて辛い、苦しい方に向かって歩くことで、本当の自分の成長が帰国後に感じれるかもしれませんね。みなさんも是非、留学の「辛い」を楽しんでください。

それでは、また次回。