「大学を休学して、海外の大学に1年間留学してみたい!」

大学生のうちに海外で生活しながら、現地の大学で勉強してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

一方で、

「交換留学に応募したけれど、選考に通らなかった……」
「交換留学に行きたいけど、GPAが足りない」
「そもそも自分の成績で、海外の大学に留学できるの?」

と、成績を理由に留学を諦めようとしている方もいるかもしれません。

でも、海外の大学に留学する方法は、交換留学だけではありません。実はオーストラリアには、日本の大学に在籍しながら現地の大学で授業を受ける「Study Abroad(聴講留学)」という選択肢があります。

大学を休学して1年間オーストラリアの大学で学ぶこともできるため、「大学生のうちに海外の大学でしっかり勉強してみたい」という方にもおすすめの留学方法です。

そして、オーストラリアには、成績に自信がない方でも留学先として検討しやすい大学があります。もちろん、大学によってGPAや英語力などの条件は異なります。

ただ、一方でGPAを重視していない大学も存在しています。そのため、「GPAが低いから、海外の大学への留学は無理」と最初から諦める必要もないのです。

さらにオーストラリアは、学生ビザの条件を満たしていれば、在学中にアルバイトができるのも魅力のひとつ。

授業を受けるだけでなく、現地で働いたり、さまざまな国の人と交流したりしながら、海外で生活する経験を積むことができます。

このコラムでは、「成績にあまり自信がないけれど、海外の大学に1年間留学してみたい!」という大学生に向けて、オーストラリアのおすすめ聴講留学先を5校ご紹介します。

交換留学が難しかったからといって、海外の大学で学ぶことまで諦めなくても大丈夫です。「自分の成績でも行ける大学があるのかな?」と思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

そもそもオーストラリアの「Study Abroad(聴講留学)」とは?

まずは、「聴講留学ってそもそも何?」という方のために、簡単にご説明します。

オーストラリアの大学には、「Study Abroad」という留学制度があります。

これは、オーストラリアの大学に正規学生として入学するのではなく、日本の大学に在籍したまま、一定期間オーストラリアの大学で授業を受ける留学です。

日本の大学を休学して1年間留学する場合は、「休学留学」と呼ばれることもあります。

このコラムでは、このStudy Abroadを「聴講留学」としてご紹介していきます。

例えば、

  • 日本の大学を休学して、オーストラリアの大学に1年間留学する
  • 日本の大学で学んでいる専攻に近い分野を、現地の大学で勉強する
  • 交換留学ではなく、自分で留学先を選んでStudy Abroadに参加する

といった留学ができます。語学学校で英語を勉強する「語学留学」とは違い、実際の大学の授業を受けられることが大きな特徴です。

「せっかく大学生のうちに留学するなら、海外の大学生活を経験してみたい!」という方には、ぴったりの留学方法ですよね。

オーストラリアの大学の日程について

日本の大学を休学してオーストラリアの大学に留学したい場合、留学先の大学の学期日程に合わせてスケジュールを組む必要があります。

オーストラリアの大学はほとんどが2学期制ですが、中には3学期制の大学もあります。

2学期制の大学の場合

1学期目2月開始~6月下旬修了
2学期目7月開始~12月中旬修了

3学期制の大学の場合

1学期目2月開始~5月下旬修了
2学期目6月開始~9月下旬修了
3学期目10月開始~1月下旬修了

3学期制の大学は、年3回の学期開始があるため、留学のスケジュールを組みやすいというメリットがあります。

ただし、3学期制だからといって、3学期すべてで同じようにたくさんの科目を履修できるとは限りません。

大学によっては、学期によって開講科目や履修できる科目が限られることもあります。

そのため、「3学期制だからこの大学にしよう」と決めるのではなく、自分が履修したい科目がどの学期に開講されているかまで確認することをおすすめします。

「日本の大学をいつ休学すればいい?」
「1年間留学するなら、どの学期を組み合わせればいい?」

と迷った場合は、大学の日程と履修したい科目を確認しながら、一緒にスケジュールを考えていきましょう。

聴講留学の入学条件について

オーストラリアの大学でStudy Abroadを利用して学部の授業を履修する場合、一般的には大学ごとに「学術要件」と「英語要件」が設定されています。

ここで、「GPAが低いから無理なのでは?」と心配になる方も多いと思います。

3学期制の大学の場合実際には大学によって条件が異なるため、GPAだけを見て最初から諦めないことが大切です。

GPAが低くても検討しやすいオーストラリアの聴講留学先5選

ここまで、Study Abroadの仕組みや入学条件についてご紹介してきました。それでは、実際にどのような大学があるのでしょうか?

ここからは、成績に自信がない大学生にもおすすめしたいオーストラリアの大学を5校ご紹介します。(※費用は全て2026年10月現在)

大学によってGPAの条件や審査方法は異なるため、「GPA不問」と一括りにするのではなく、それぞれの大学の特徴を見ながら留学先を選ぶことが大切です。

1.西シドニー大学(Western Sydney University)

西シドニー大学は、シドニー西部を代表する総合大学の一つです。なかでもパラマタ・キャンパスは、シドニー第二の都市のパラマタに位置し、シドニー中心部から電車で約20分という便利な立地が魅力です。

パラマタは再開発が進む西シドニーの中心都市で、ショッピングモールや飲食店、カフェなども充実。シドニー中心部より家賃や生活費を抑えやすく、「都会の利便性」と「リーズナブルな留学生活」を両立したい学生に人気のエリアです。

大学は比較的学費を抑えやすく、留学生向けのサポートも充実。特に看護・医療、ビジネス、IT、工学、教育など幅広い分野に強みを持ち、実践的な教育にも定評があります。

科目履修型のStudy Abroadも人気があり、GPAの規定がないため、成績面で海外大学での聴講留学に不安がある方にも検討しやすい留学先です。

大学名Western Sydney University(西シドニー大学)
学費
(1学期)
4科目履修:AU$9,700(約112万円)
3科目履修:AU$7,275(約85万円)
学力基準GPA規定なし
※優良な学業成績をおさめていること
英語力基準IELTS 6.5以上(各6.0以上)またはTOEFL iBT 82以上(W21 R13 S18 L20)
入学締切2027年1学期目(3月~6月):2026年10月30日
2027年2学期目(7月~11月):2027年4月30日

2.ウーロンゴン大学(University of Wollongong)

ウーロンゴン大学は、シドニーから南へ約80kmの海沿いに位置する世界トップ200クラスの評価を受ける名門大学です。

特に工学・IT、コンピューターサイエンス、ビジネス、健康科学などの分野に強く、研究大学としても国際的に高い評価を得ています。

最大の魅力は、広大なメインキャンパスが美しいビーチのすぐ近くにあること。シドニーのような大都市とは異なり、自然豊かで落ち着いたオーストラリアらしい環境で学生生活を送れます。

シドニーと比べて家賃や生活費を抑えやすいことも、長期留学では大きなメリットです。

留学生も多く、国際交流や学生サポートの環境も整っているため、「世界的に評価される大学で学びながら、オーストラリアらしい海辺の生活も楽しみたい」学生にぴったりの留学先です。

さらに、聴講留学では英語力に不安がある学生向けに「English Plus Uni」というプログラムがあり、英語を学びながら大学の授業にも挑戦できます。

「英語が苦手だけど海外大学で学んでみたい」という学生にも挑戦しやすい環境が整っているのが、ウーロンゴン大学ならではの魅力です。

大学名University of Wollongong(ウーロンゴン大学)
学費(1学期)4科目履修:AU$11,120(約128万円)
学力基準GPA2.7/4.0
英語力基準IELTS 6.0以上(L W 6.0以上)またはTOEFL iBT 79以上(W20 R18 L17 S16)
英語力が
未達の方向けプラン
English Plus Uni
学費12~18週間
1科目履修+英語 12週間:AU$7,650(約88万円)
2科目履修+英語 18週間:AU$11,475(約132万円)
内容週14時間英語を学習し、選択した大学1年生科目を週3~6時間受講。大学のセッションが休みのときは、週20時間英語を学習。
英語力基準IELTS 5.5以上

3.ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)

RMIT大学 RMIT University

ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT University)は、世界大学ランキングでも高い評価を受けるオーストラリアを代表する大学の一つと言われています。

特にデザイン、建築、アート、IT、工学、ビジネスなど、実社会で役立つ実践的な分野に強いことで知られています。

最大の魅力は、メルボルン中心部にキャンパスが広がっていることで、カフェやレストラン、ショップ、美術館などが身近にあり、「海外の大都市で暮らしながら大学生活を送りたい」という学生にぴったりです。

そしてRMITの大きなポイントが、聴講留学のGPA条件です。

一定の基準はあるものの、GPA2.0程度から応募を狙えるため、大学のランキングや知名度を考えると比較的挑戦しやすいのが特徴です。

成績に自信はないけれど、評価の高い海外大学で学んでみたいという学生にとって、注目度の高い留学先です。

大学名RMIT University(ロイヤルメルボルン工科大学)
学費
(1学期)
AU$13,440 (約155万円)
学力基準GPA2.0/4.0
英語力基準IELTS 6.0以上またはTOEFL iBT 60以上
入学締切2027年1学期目(3月~6月):2026年11月15日
2027年2学期目(7月~12月):2027年4月15日

4.サンシャインコースト大学(University of the Sunshine Coast)

University of the Sunshine Coast

サンシャインコースト大学(UniSC)は、オーストラリア国内でも学費がリーズナブルな大学として知られ、コストを抑えて留学したい学生に人気の大学です。

大学があるサンシャインコーストは、サーフィンを楽しめる美しいビーチが身近にある自然豊かな街。キャンパス内をカンガルーが歩いていることもあり、「オーストラリアらしい環境で学びたい」という人にはぴったりです。

学問分野では、アニマルエコロジー・環境・海洋科学、健康・医療、スポーツ・運動科学、教育、ビジネスなどに強みがあり、地域の自然や産業を生かした実践的な学びも魅力です。

また、学生の約90%がオーストラリア国内の学生で、現地の学生と一緒に学びながら、オーストラリアの文化や価値観を肌で感じられます。

さらに、聴講留学ではGPAの規定がなく、英語力もIELTS 6.0が目安のため、成績面で不安がある学生でも挑戦しやすいのが大きな魅力。学費を抑えながら、自然豊かな環境で本場のオーストラリアを体験したい人におすすめの大学です。

大学名University of the Sunshine Coast(サンシャインコースト大学)
学費
(1学期)
4科目履修:AU$10,500(約120万円)
3科目履修:AU$7,875(約90万円)
学力基準GPA指定なし
※優良な学業成績をおさめていること
英語力基準IELTS 6.0以上(各5.5以上)またはTOEFL iBT 76(W18)

5.マードック大学(Murdoch University)

マードック大学は、西オーストラリア州の州都パースにキャンパスを構える総合大学です。

パースは美しいビーチや豊かな自然に恵まれながら、シドニーやメルボルンと比べて落ち着いた環境で暮らせるのが魅力で、自然を身近に感じながらのびのびとした学生生活を送れます。

広大な大学のキャンパスなのかで、特に獣医学・動物科学、環境・生物科学、看護・健康科学、ビジネス、ITなどの分野に強く、実践的な学びを重視しているのも特徴です。

また、パースは日本との時差が比較的小さく、オーストラリアの大都市の中でも比較的ゆったりとした生活を送りやすい都市です。

都会の喧騒から離れて、自然豊かな環境でオーストラリアの大学生活をじっくり楽しみたい人におすすめの留学先です。

大学名Murdoch University(マードック大学)
学費
(1学期)
4科目履修:AU$9,000(約104万円)
3科目履修:AU$6,750(約78万円)
学力基準高成績
英語力基準IELTS 6.0以上(各6.0以上)またはTOEFL iBT 73 (各18)
入学締切2027年1学期目(2月~6月):2026年11月30日
2027年2学期目(8月~11月):2027年5月31日

聴講留学で気をつけたい「単位認定」

オーストラリアの大学で履修した科目を、日本の大学の単位として認定できるかどうかは、在籍している大学や学部・学科によって異なります。

同じ科目を履修しても、大学のカリキュラムや認定制度によっては単位として認められない場合もあるため、注意が必要です。

また、単位認定には「履修した科目の内容」「授業時間数」「成績」「シラバス」などの情報が必要になるケースもあります。

休学留学を検討している場合は、留学先を決める前に、所属大学の教務課や留学担当部署に「海外大学で履修した科目を単位認定できるか」「認定に必要な条件や書類は何か」を確認しておくと安心です。

せっかく海外で取得した単位を卒業に活かせない…ということにならないよう、留学前の早い段階で確認しておくことが大切です。

英語が苦手でも聴講留学できる?

「海外大学で学んでみたいけれど、英語で授業を受けるのは不安……」という方もいらっしゃるかと思います。聴講留学では、ある程度の英語力が求められるため、英語がまったく分からない状態で大学の授業を受けるのは難しいのが現実です。

一方で、英語力に自信がないからといって、海外大学への挑戦を諦める必要はありません。

大学によっては、英語コースと大学の授業を組み合わせて履修できるプログラムがあります。

例えば、ウーロンゴン大学の「English Plus Uni」は、英語を学びながら大学の授業に挑戦できるプログラム。

目安としてIELTS 5.0前後(TOEICではおおよそ550~600点程度)から、こうした英語コースと大学授業を組み合わせた留学を検討できます。

IELTSスコアと留学方法の目安は以下の通りです。

  1. IELTS 5.0前後(TOEIC 550~600点程度)
    → 英語コース+大学授業のプログラムを検討
  2. IELTS 6.0前後(TOEIC 700点前後~)
    → 英語で大学の授業を受ける聴講留学に挑戦
  3. IELTS 6.5以上(TOEIC 800点前後~)
    → より幅広い専門科目の選択を検討

※IELTSとTOEICは試験内容や評価方法が異なるため、上記のTOEICスコアはあくまで目安です。

実際に必要な英語力は大学や履修する科目によって異なります。

大切なのは、「英語が完璧になってから留学する」のではなく、自分の英語力に合った方法で海外大学に挑戦すること。

英語コースで基礎力を伸ばしながら大学の授業を受けるなど、自分のレベルに合わせた留学方法を選ぶことで、英語に不安がある方でも海外大学で学ぶ経験を得ることができます。

よくある質問(Q&A)

Q1. 休学して聴講留学すると、卒業が遅れますか?

休学期間中は日本の大学の在籍期間に含まれないため、基本的には休学した期間だけ卒業時期が後ろにずれることになります。例えば半年間休学して留学した場合、卒業時期も半年程度遅れるケースがあります。

ただし、大学の制度や履修状況によって異なるため、留学前に所属大学の教務課などに確認しておきましょう。

卒業を遅らせることにはなりますが、海外大学で学べることは、休学留学ならではのメリットです。

Q2. 聴講留学にはどのくらい費用がかかりますか?

留学先の大学や期間、滞在方法によって異なりますが、学費に加えて、家賃・食費などの生活費、航空券、海外留学保険、ビザ関連費用などが必要になります。特にシドニーやメルボルンなどの大都市は生活費が高くなる傾向があります。

一方、ウーロンゴンやサンシャインコースト、パースなどは、エリアによっては大都市より生活費を抑えやすいのが特徴です。

大学ごとの学費や生活費を比較しながら、自分の予算に合った留学先を選ぶことが大切です。

Q3. どのくらいの期間から聴講留学できますか?

聴講留学の期間は大学やプログラムによって異なりますが、半年程度から留学できるプログラムが一般的です。なかには1年間の留学に対応している大学もあります。

休学留学では、半年間で集中的に海外経験を積むのか、1年間かけてじっくり大学生活を送るのかによって、留学先や履修する科目の選び方も変わります。

自分の大学の休学制度や卒業時期も考慮して、無理のない期間を選びましょう。

Q4. 現地の大学では、どんな授業・学部を履修できますか?

履修できる科目は大学やプログラムによって異なりますが、ビジネス、マーケティング、IT、工学、心理学、環境・海洋科学、スポーツ、教育、健康・医療など、幅広い分野から選べる大学があります。

日本の大学で専攻している分野を深く学ぶのはもちろん、これまで学んだことのない分野に挑戦できるのも聴講留学の魅力です。

ただし、英語力や履修条件によって選択できる科目が限られる場合もあるため、事前に大学の開講科目や履修条件を確認しておきましょう。

Q5. 休学留学は就職活動で不利になりませんか?

休学したことだけを理由に、就職活動で不利になるとは限りません。むしろ、海外大学で専門分野を学んだ経験や、異なる文化・環境の中で生活した経験は、自分の強みとしてアピールできる可能性があります。

大切なのは「なぜ休学して留学したのか」「留学先で何を学び、どんな経験をしたのか」「その経験を将来どう活かしたいのか」を自分の言葉で説明できること。

目的を持って留学し、その経験を就職活動につなげることが重要です。

オーストラリア聴講留学に関するご相談はiae留学ネットまで

オーストラリアの聴講留学は、日本の大学に在籍したまま、休学制度を利用して海外大学の授業を実際に受けられるのが大きな魅力です。

今回ご紹介したように、シドニー中心部へのアクセスが良くコストも抑えやすい西シドニー大学、海辺のキャンパスで英語を学びながら大学授業に挑戦できるウーロンゴン大学、世界的に評価の高いRMIT、オーストラリアらしい自然の中で学べるサンシャインコースト大学、自然豊かなパースで専門分野を学べるマードック大学など、大学によって立地や学べる分野、入学条件、費用、キャンパスの雰囲気は大きく異なります。

「GPAが低いけど留学できる?」「英語力に自信がないけど大丈夫?」など、聴講留学にはさまざまな疑問や不安があると思います。

iae留学ネットでは、一人ひとりのGPAや英語力、希望する留学期間、予算、学びたい分野などを踏まえて、あなたに合った大学・留学プランをご提案します。

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