世界の中でも特に高い教育水準や、東京にも引けを取らない物価水準に加えて、日本人にも有名な観光地のビックベンや大英博物館などがあり、就学の目的だけでもなく観光という観点においても魅力的な国、イギリス。
あなたがイギリス留学に行くときに必要なものが学生ビザや各種許可証ですが、渡英の準備はできていますか?
今回は、イギリス留学で必要となってくる、みなさんの用途に合せたビザの申請・取得の方法など解説してます。

イギリスの学生ビザ制度について学ぼう
イギリスの学生ビザは種類が1つではありません
イギリスはオックスフォード大学やケンブリッジ大学など世界でも有名な名門大学があり、イギリス国内にある大学で勉強する予定の方なら誰でも必ず学生ビザが必要になります。
そしてイギリスの場合、学生は大きく分けで2つのグループに分けられます。
Short Term Study Visa(イギリス短期留学ビザ)
イギリスの短期学生ビザは「6ヶ月」と「11ヶ月」の2種類があります。Short-term-6やShort-term-11などと呼んでいる人もいます。
イギリス留学期間が半年以内の場合はこの6ヶ月の方の短期ビザの申請をする事になります。
6ヶ月ビザ場合はイギリス到着時の空港で即日発行可能なので非常に便利です。
しかもビザのための面接などの必要もなくさらに英語のレベルも問われることはありません。
ただし、必要書類として語学学校などの入学許可証や滞在費用の証明書(月に計算でロンドンなら1,265ポンド、その他都市は1,065ポンド以上あるという事を証明できるもの)や滞在先の詳細などが必要です。
11ヶ月の学生ビザの場合は事前申請が必要で、最大滞在期間が11ヶ月しかないので、短大や大学への進学はできません。
Short Term Studyビザは、6ヶ月であれ11ヶ月であれ語学学校でのみ学習ができます。
注意点としてアルバイトは一切禁止されています。
Tier 4(一般学生ビザ/General Student Visa)
次にTier 4、進学目的の学生ビザですが、上の短期学生ビザと比べるとハードルはぐっと上がります。
主に大学や大学院などで勉強する人、または大学・大学院進学のための準備、ファウンデーションコースやPre Masterコース参加者向けのビザです。
Tier 4はあらかじめ日本でオンライン申請する必要があります。
オンライン申請後、申請確認書を印刷、加えてIHS(Immigration Health Surcharge)申請費用の150ポンドとビザ申請費用の335ポンドの支払いを行います。
注意すべき点として、Tier 4の場合は規定の英語力がないと申請をしてもそもそも受理されませんので気を付けてください。
語学学校(ファウンデーションやPre Master)の場合でIELTS 4.0、大学や大学院の場合でIELTS 5.5が必要です。
Tier 4の滞在期間は最大3年、旅行も勉強も、アルバイトもOKです。
ただし、ファウンデーションやPre Masterコース参加期間はアルバイト不可となります。
ユースモビリティスキーム(Youth Mobility Scheme,YMS、イギリスのワーキングホリデー)
学生ビザや就労ビザに関しては世界で一番ややこしく難しいと言われるイギリスですが、このワーホリビザ、ユースモビリティスキーム(YMS)はその極め付けと言っても言い過ぎではありません。
日本の若者のに人気のワーホリですがイギリスの場合ですと1000名の募集になんと1万名以上の応募があり倍率はなんと10倍以上。
2020年の申請日は1月となります。
イギリスのワーホリの抽選は特定の日に特定のメールアドレスにメール送るだけですのでとても簡単です。
そして運よく当選した場合、まず第一ステップとしてYMS(ユースモビリティスキームの申請書類)に必要事項などを記入後に手数料を払います。
この時に国民保険サービスの手数料を支払うのも忘れずに行ってください(合わせて235ポンド)。
オンラインで記入したYMSは印刷しておき、同時にビザ申請センター来館予約の手続もしておきます。
第2ステップは、それらの用紙を持って日本にある英国ビザ申請センターに行くことです(東京か大阪)。
英国ビザセンターで指紋の採取や顔写真の撮影などを行い、生体認証情報も用意する必要があります。
そして最後のステップで必要な預金証明ですが、イギリス政府が残高証明書として受理できるものは、預金通帳、英文残高証明かバンクステートメントのいずれかになります。
これらのステップがすべて無事に終わった後にビザが手元に届きます。
ユースモビリティスキーム申請時に30歳の方でもイギリスのワーキングホリデービザに申請は可能ですが当選した場合でも必ず31歳になる前にビザの申請を行ってください。
滞在期間は最大2年で、勉強もアルバイトも可能です。
イギリス留学に関する学生ビザ、ユースモビリティスキームに関するまとめ
イギリスのビザの制度は他の国に比べると学生ビザの申請ですら難しいと言えます。
さらにユースモビリティスキーム、ワーキングホリデービザでは手続きがさらに複雑になると思ってください。
加えて当選確率は10%以下になりますのでワーホリのビザの取得は相当難しいと言えますが、その分イギリスでの就労経験は貴重で素晴らしいものになりと思います。
イギリス留学を目指す方は是非チャレンジしてみてください。