学校の申込や学生ビザの申請も無事終わり、いよいよ海外留学のための準備、スマホやパソコンなどの持ち物はしっかりそろえるのですが、うっかり忘れてしまいがちなのが海外留学中の充電に必要な機器について。
日本のコンセントの形と海外のコンセントの形は異なることがほとんど。
また国によっては電圧が異なるため、変圧器というものも揃えなければなりません。
このページでは留学準備の中でも海外での充電に関する情報をご案内します。
海外留学前の準備、電源関係もお忘れなく!
海外を訪れたことがある方ならご存知の話かと思うのですが、国によってコンセント・電源プラグの形はバラバラです。
海外留学に行くのにわざわざ日本から電化製品と持っていくこともあまりないとは思いますが、携帯・スマホとパソコンだけは別。
となると、今日本でお使いの電源は使えない可能性が出てきます。
留学はもちろん海外に行くときは、コンセントと電源の下調べは絶対やって下さい。充電できなくてパニクってる外国人観光客をビックカメラとかでたまに見ます。
ちなみに日本のプラグはA-Typeと呼ばれる規格です。
Citybase Apartmentsというサイトで各国のコンセントのインフォグラフを作ってくれていました、これは分かりやすいです。
The Ultimate Guide to Travel Plugs | Citybase Apartments
これらに対応するためには変換プラグが必要です。
家電量販店やAmazonで簡単に手に入ります。
最近では、全パターン対応のものも多く出回っていて、いちいち調べる時間も必要なくなりとても便利になりました。
「マルチ変換プラグ」とか「海外 アダプター」とか「ユニバーサルアダプター 電源」とかで検索すればたくさんヒットします。
USBポートが付いたものが使い勝手が良くてオススメかと思います。延長コードや電源タップも持っておいたほうが良いでしょう。
とりあえずPower Cubeが可愛いです。
あと、デンマークのコンセントはとても可愛いです。
海外では電圧・周波数もバラバラ
国によって異なるのは形状だけではありません、電圧もバラバラです。
パソコンやスマホなどはユニバーサル(全世界対応)になってることもあるのですが、基本的には100V対応の電化製品に200Vの電圧を流すとサクッと壊れます。
場合によっては発火するので絶対やってはいけません!
筆者はベルリンで「ビビビーーー」という恐怖MAXな音とともにHDDの電源をふっ飛ばして煙を出したことがあります(優秀なアダプターだったのでデータは無事でした)。
基本的には世界中どこでも100V〜240Vの範囲内で電圧が設定されています。
周波数Hz(ヘルツ)は、50Hzか60Hzのどちらかなので特に気にする必要はないですが、まれにどちらかにしか対応していない電化製品も存在するので念のためチェックは必要です。
電圧が対応してないときに使うのが「変圧器」です。
この変圧器も普通に手に入るものなので、デカイし重いですが電源確保のために購入して持参しましょう、と言いたいところですが、最近でははその必要もありません。
先にも挙げたように、パソコン、スマホ、デジカメなど持ち歩くことの多い家電のアダプターは変圧器不要のユニバーサルになっていることが多いです。
変圧器不要かを見分けるには、アダプター部分の入力電圧の記載を確認します。記載されている中の「入力(INPUT)」が「100V-240V」となっていれば海外でもそのまま使用できます。
ちなみにアダプターとプラグとケーブルの違いは以下のとおりです。
アダプターとケーブルが脱着可能のモノの中には、アダプター部分はユニバーサルでもケーブルだけが上限ありなんて場合もありますので、ケーブルの記載もきちんと確認して下さい。
また、変圧器を使う場合はワット数にも注意です!
量販店によくあるいろんな国で使える安価な変圧器は結構ショボいです。例えば240Vの国で30Wまでしか使えないものがあります。
携帯の充電ぐらいならどれだけ多く見積もっても30Wを超えることはありませんが、携帯とパソコンを同時に接続すると80〜100Wを超えてきます。
高級な変圧器ならそんなこともないんですが、日本の自宅みたいに何も気にせず使うのは正直無理です。
コンセントでは通じません、英語でなんて言うかご存知ですか?
Outlet(アウトレット)、キズ物アパレルってイメージは拭えません。
スマホのバッテリーが尽きそう、コンセントどこ?って質問しても周りの人はポカンとしてしまうだけ、Outletという単語はしっかり覚えておいてくださいね。
コンセントの形状や電圧はどうしてバラバラなの?
なんで世界共通にしなかったのか…ということですが、諸説あるようです。
一番有力な説は「最初に統一規格を作らなかったから」ということだそうで、そのせいで同じ国の中でも形状も電圧もバラバラの国も多いそうです。
日本のように「全部Aタイプで100V!」と統一されている国のほうが珍しいみたいです。
以下に国別プラグタイプ・電圧・周波数リストを紹介します。
| 国 | プラグタイプ | 電圧 | 周波数 |
|---|---|---|---|
| カナダ | A | 110V | 60Hz |
| アメリカ | A | 120V | 60Hz |
| メキシコ | A | 110V | 60Hz |
| タイ | A | 220V | 50Hz |
| グアム | A | 110~120V | 60Hz |
| 北マリアナ諸島 | A | 120V | 60Hz |
| パラオ | A | 110V | 60Hz |
| 台湾 | A | 110V | 60Hz |
| エクアドル | A | 110V | 60Hz |
| パナマ | A | 110V | 60Hz |
| プエルトリコ | A | 110V, 120V | 60Hz |
| バルバドス | A | 110V | 50Hz |
| バハマ | A | 120V | 60Hz |
| ケイマン諸島 | A | 110V | 50Hz |
| ドミニカ共和国 | A | 110V | 60Hz |
| ホンジュラス | A | 110V | 50Hz |
| キューバ | A, B | 110V | 60Hz |
| ネパール | A, B, B3, BF, C, SE | 115V, 220V | 50Hz |
| パキスタン | A, B, B3, C | 110V, 230V | 50Hz |
| ジャマイカ | A, B3 | 110V | 50Hz |
| エルサルバドル | A, B3, BF | 110V, 220V | 60Hz |
| ベリーズ | A, B3, BF, C | 120V, 240V | 60Hz |
| ニカラグア | A, BF | 120V, 240V | 60Hz |
| ハイチ | A, BF, C | 110V | 60Hz |
| グアテマラ | A, BF, C | 120V, 240V | 50Hz |
| トリニダード・トバゴ | A, BF, O | 115V, 230V | 60Hz |
| カンボジア | A, C | 220V | 50Hz |
| ベトナム | A, C | 220V | 50Hz |
| ラオス | A, C | 220V | 50Hz |
| フィリピン | A, C, O | 220V | 60Hz |
| ブラジル | A, C, SE | 110V(サンパウロ, リオデジャネイロなど), 127V(マナウスなど), 220V(ブラジリアなど) |
60Hz |
| ペルー | A, C, SE | 220V | 60Hz |
| ウェーク島 | A, O | 110V | 50Hz |
| モルディブ | B | 220V | 50Hz |
| ミャンマー | B, B3 | 220~240V | 50Hz |
| ジブラルタル | B, B3, BF | 230~240V | 50Hz |
| スリランカ | B, B3, BF, C | 230V | 50Hz |
| アラブ首長国連邦 | B, B3, BF, C | 220V, 240V | 50Hz |
| インド | B, B3, BF, C, SE | 115V, 230V, 240V | 50Hz |
| モンゴル | B, B3, C | 220V | 50Hz |
| バングラデシュ | B, B3, C | 230V | 50Hz |
| スイス | B, C | 220V | 50Hz |
| ノルウェー | B, C | 230V | 50Hz |
| スウェーデン | B, C | 220V | 50Hz |
| デンマーク | B, C | 220V | 50Hz |
| モーリシャス | B, C, B3, BF | 230V | 50Hz |
| 中国 | B, C, O | 220V | 50Hz |
| オランダ | B, C, SE | 230V | 50Hz |
| ウルグアイ | B3, BF, C | 220V | 50Hz |
| チリ | B3, BF, C, SE | 220V | 50Hz |
| イギリス | BF | 240V | 50Hz |
| アイルランド | BF | 220V | 50Hz |
| マレーシア | BF | 220V | 50Hz |
| ブルネイ | BF | 230V | 50Hz |
| カタール | BF | 240V | 50Hz |
| 香港 | BF | 220V | 50Hz |
| シンガポール | BF, B3 | 230V | 50Hz |
| マルタ | BF, B3 | 230V | 50Hz |
| グレナダ | BF, C | 230V | 50Hz |
| セントルシア | BF, C | 240V | 50Hz |
| アルゼンチン | BF, C, O, SE | 220V | 60Hz |
| アンティグア・バーブーダ | BF, C, SE | 230V | 50Hz |
| イタリア | C | 220V | 50Hz |
| ドイツ | C | 230V | 50Hz |
| スペイン | C | 220V | 50Hz |
| ポルトガル | C | 220V | 50Hz |
| オーストリア | C | 230V | 50Hz |
| リヒテンシュタイン | C | 220V | 50Hz |
| アイスランド | C | 220V | 50Hz |
| フィンランド | C | 220V | 50Hz |
| チェコ | C | 230V | 50Hz |
| ハンガリー | C | 220V | 50Hz |
| クロアチア | C | 220V | 50Hz |
| インドネシア | C | 220V | 50Hz |
| ボスニア・ヘルツェゴビナ | C | 220V | 50Hz |
| アルメニア | C | 220V | 50Hz |
| ウクライナ | C | 220V | 50Hz |
| ギリシャ | C | 220V | 50Hz |
| ポーランド | C | 220V | 50Hz |
| ブルガリア | C | 220V | 50Hz |
| エストニア | C | 220V | 50Hz |
| スロバキア | C | 220~230V | 50Hz |
| スロベニア | C | 220V | 50Hz |
| ベラルーシ | C | 220V | 50Hz |
| マケドニア | C | 220V | 50Hz |
| ラトビア | C | 220V | 50Hz |
| リトアニア | C | 220V | 50Hz |
| ブータン | C | 230V | 50Hz |
| ニューカレドニア | C | 220V | 50Hz |
| フランス領ポリネシア | C | 220V | 60Hz |
| トルコ | C, B, B3 | 220V | 50Hz |
| サンマリノ | C, B, BF | 220V | 50Hz |
| フランス | C, SE | 220V | 50Hz |
| ベルギー | C, SE | 220V | 50Hz |
| ルクセンブルク | C, SE | 220V | 50Hz |
| ルーマニア | C, SE | 220V | 50Hz |
| アルバニア | C, SE | 220V | 50Hz |
| モロッコ | C, SE | 220V | 50Hz |
| 韓国 | C, SE, A | 220V | 50Hz |
| ニュージーランド | O | 230~240V | 50Hz |
| オーストラリア | O | 220~240V | 50Hz |
| クック諸島 | O | 230V | 50Hz |
| ソロモン諸島 | O | 230~240V | 50Hz |
| フィジー | O | 240V | 50Hz |
| キリバス | O, A | 240V | 50Hz |
海外のコンセントと電圧&おすすめグッズまとめ
最後に、結局のところ一番なのは「電気使うものはあんまり持って行かない」という身も蓋もないことをオススメします。確実に全世界対応の電源を持つ機器以外は持って行かないということです。
少し触れたように変圧器は結構大きくて重いです。それだけで荷物はかさばりますし、出費も増えます。お金は留学先での勉強や遊びに大いに使って下さい。
ちなみにiae留学ネットが提携するイモトのWiFiでは、WiFiをレンタルすると無料で変換マルチプラグがついてきますよ!
