「イギリス留学」の際に、その留学プランや留学期間に必要なのがビザです。
入国時に入手できるビザもあれば、渡航前に日本で申請手続きが必要な学生ビザもあり、留学プランによってビザ関連での必要な学生ビザの手間や時間の掛かり方も異なります。
今回はイギリス留学で必要な、留学タイプ別のビザの種類を紹介いたします。
イギリス留学に必要な各種ビザについて

以下、日本出国の日本のパスポート所持者向けのご案内です。
他国籍のパスポートをお持ちの方、または過去の渡航歴で何らかの問題があった方などはビザ取得にスムーズに進まない場合があるのでお問合せ下さい。
iae留学ネットがサポート可能なイギリス留学タイプに必要なビザの種類は以下の4種類となります。
Student Visa(学生ビザ)
11か月間以上の留学、また大学や大学院でのプログラムで就学する場合に申請が必要なビザで、Short Term Study Visaと同じく、渡航前に日本での申請&認可が必要になります。
申請に必要な各種書類は、「学校からの入学許可証」や「留学中の資金を証明する書類」などの他に公式な英語力証明「IELTS for UKVI」の規定スコア結果も求められます。
ビザ申請も考慮すると、やはり実際の留学手続きは5~6か月前から開始することが望ましいでしょう。
Student Visaであれば、イギリス現地でのビザ延長手続きは可能で、滞在中の就労も認められています(週20時間まで、大学付属の英語コースは週10時間まで)。
Short Term Study Visa(イギリス短期就学ビザ)
16歳以上の留学生で6ヶ月間~11か月間の、主に「語学留学」が対象のビザです。
申請に英語力証明は不要ですが、日本で渡航前に(留学開始の遅くとも2か月前には)ビザ申請手続きが必要となります。
なおShort Term Study Visaの申請時には「学校からの入学許可証」や「留学中の資金を証明する書類」「留学計画表」なども必要になるので、実際の留学手続きは5~6か月前から開始することが望ましいでしょう。
こちらのビザも延長手続きが出来ない事、滞在中の就労は認められていないのでご注意ください。
ETA (Electronic Travel Authorisation/事前渡航認証)
6か月未満の渡航が対象、ビザなしで入国できる一部の国の市民が英国へ渡航する前にオンラインで申請・承認を受ける必要がある制度です。
観光・短期滞在目的でも対象となるため、事前の確認と申請が重要です。
Youth Mobility Scheme(YMS)ワーキングホリデービザ
イギリスのワーキングホリデー(YMS)は、Youth Mobility Scheme という正式名称で、イギリスに最長2年間滞在出来ます。就労だけでなく、期間無制限で語学学校などに就学も可能です。2025年は6,000名の定員枠が提示されています。
詳しくは以下よりコラムへどうぞ!
Student Visa(学生ビザ)の申請について
イギリス学生ビザ(Student Visa)は以下の手順で申請をします。
- CAS(Confirmation of Acceptance for Studies)の取得
留学先の教育機関から発行される「一意の番号付き入学許可書」
※CASは発行から6ヶ月以内に申請しなければ無効になります。 - ビザ申請書の提出(オンライン)
英国政府の公式サイトから申請。
アカウント作成 → フォーム入力 → 書類アップロード → 料金支払い - 申請料の支払い
ビザ申請料:£524
IHS(Immigration Health Surcharge):年間 £776(例:1年半のコースなら約£1,164) - ビザセンターでの指紋・写真提出
日本国内なら東京・大阪などにある VFS Global で予約 → 指紋・顔写真の提出
※オプションで Priority(5営業日)や Super Priority(翌営業日)の申請も可能(追加料金)です。 - ビザ結果の受領
通常は 約3週間 で結果が通知されます。
※承認後は「電子ビザ(eVisa)」または「ビザビネット(貼付式)」が発行されます。
申請料
£524(約106,000円)
必要書類
- 健康保険料/Immigration Health Surcharge Fee:776ポンド/年
- CAS番号記載のレター(学校が発行)
- パスポート(余白2ページ分)
- 旧パスポート(お持ちの場合)
- パスポートサイズ証明写真×1
- TB(結核)検査結果(過去の外国滞在歴による)
>>詳細はこちら - 英語レベル証明:CEFRレベルB1以上、または留学予定の学校が定める公式英語試験スコア(IELTS for UKVIなど)
- 留学中の資金証明:留学期間中の学費と滞在生活費
(※銀行預金残高証明/ 通帳原本と取引ページコピー及び英文翻訳。家族・親族名義の資金証明の場合はスポンサーシップレターと関係性を証明する書類)
※2025年現在、原則として日本国籍の方は資金証明の提出は免除されています。但し、ビザ申請審査状況により提出を求められる場合があります。その際は以下をご参照ください。
滞在生活費:ロンドン(£1,483/月)、ロンドン以外(£1,136/月)
※長期留学:最長でも9か月分・学費:最初の1学年間分の学費支払い証明を用意
Short Term Study Visa(イギリス短期就学ビザ)の申請について
Short Term Study Visaは以下の手順で申請します。
- 受け入れ機関からの書類取得
学校(語学学校など)から入学許可書(レター形式)を受け取る
※CASは必要ありません - ビザ申請フォームの記入
>>公式サイトはこちら(訪問者ビザの一種)
アカウント作成 → オンライン申請フォーム入力 → 渡航目的を「Study」と記入 - 必要書類の準備
- ビザ申請料の支払い
- VFS Globalでバイオメトリクス登録
東京・大阪のVFSセンターで、指紋・顔写真を提出
※オプションで Priority(5日)、Super Priority(翌営業日)も選択可(追加料金)です - 結果通知・渡航
通常は約3週間以内にビザ結果が届きます。
申請料
£214(約43,000円)
必要書類
- 健康保険料/Immigration Health Surcharge Fee:776ポンド/年
- パスポート&旧パスポート(余白2ページ分、過去10年間の渡航歴が分かるもの)
- 留学中の資金証明書類:銀行預金残高証明または通帳原本と取引ページコピー及び英文翻訳
(家族・親族名義の資金証明の場合はスポンサーシップレターと関係性を証明する書類) - 留学中のプラン(学校や滞在先)を示す書類:学校発行の入学許可証/Visa Letter
- 学費支払いが完了されていることを証明する書類:学校発行のレシートまたは入学許可証/Visa Letter
- TB(結核)検査結果(過去の外国滞在歴による)
>>詳細はこちら
資金証明について(GOV.UK)
- 滞在生活費:ロンドン(£1,483/月)、ロンドン以外(£1,136/月)
- ビザ申請30日前の最終記帳&最終記帳日から28日間以上証明金額が保管されていること
- スポンサーシップレター(家族名義の口座を使用の場合)
- 戸籍謄本の英文翻訳(家族名義の口座を使用の場合)※追加書類として求められる場合があります
ETA (Electronic Travel Authorisation/事前渡航認証)の申請について
ETAは、ETAアプリまたはWebから申請します。
下記のいずれかで申請:
- スマートフォンの公式アプリ(iOS/Android):UK ETA
- もしくは公式サイト
申請料
£10(約2,030円)
必要書類
- パスポート(生体認証搭載推奨)
- 顔写真の撮影(アプリを通じてその場で撮影)
- クレジットカードまたはデビットカード(申請料支払いのため)
審査と結果通知
通常は数時間〜数日で審査され、登録したメールアドレスに結果が届きます。
※旅行前にETAが承認されていないと、飛行機や乗り継ぎ便への搭乗ができません。
Youth Mobility Scheme(YMS)ワーキングホリデービザの申請方法について
Youth Mobility Scheme(YMS)は以下の手順で申請します。
- 応募資格の確認
対象国(例:日本、韓国、カナダ、オーストラリアなど)に該当し、年齢要件に合致していることが必要です。
日本は申請時年齢18〜30歳です 。 - 資金証明の準備
最低£2,530を、申請日から逆算して直近の31日以内のうち連続28日間以上口座に保持している必要があります - オンライン申請
英国の【GOV.UK】公式サイトからオンライン申請を行います。
申請時に本人確認方法を指示されます:
- UK Immigration: ID Check” アプリを利用する
- 最寄りの Visa Application Centre(VAC)でバイオメトリック情報(指紋・写真)を提出 - 申請料・健康保険料(IHS)の支払い
- ビザ申請料:約 £298(£319 としている情報もありますが、最新は £298)
- Immigration Health Surcharge(IHS):£776/年(2年で約 £1,552)
※記載金額は契約国や申請時期により若干異なります - バイオメトリクス提出
指定されたVACにて指紋と顔写真を提出します。 - 審査と結果受信
通常、申請完了後から約3週間で結果が通知されます 。 - ビザの発行と渡航準備
承認された場合、ビザ・ビネットは電子形式となります。UKVIアカウントで閲覧し、ビザスタート日から2年(国によって最大3年)以内に渡航する必要があります。
イギリス留学に必要な学生ビザ、YMSについてのご相談はiae留学ネットまで
iae留学ネットでは上記4種類のイギリス留学ビザが必要な各種留学プランのサポートを承っております。
イギリス語学留学やYMSでの語学研修、大学進学、大学院進学をお考えの方は、ぜひお問合せお待ちしております!