現地に到着したときの出迎えドライバーさんにはすぐに出会えましたか? |
到着時にはMelton College と書かれたボードを持った運転手さんが到着ロビーで待っていて下さり、ステイ先まで送り届けて下さいました。私の場合、深夜到着で外は真っ暗で何も見えず、長旅の疲れでウトウトしているうちにステイ先に着いていたという状況でした。 |
ホームステイ先はどんなご家庭でしたか? |
彼女は私より3歳年上でした。ご主人は20年前に亡くなられ、二人のお子さんは結婚されて海外に在住で、今は一人暮らしをされています。心臓や膝などの手術を受けたこともあり体調はあまり良くない様子でしたが、毎日とても美味しい夕食を作って下さいました。イギリスの飲酒に関する法律や食事マナーなど日本との違いについて二人でよく話し、それは時には翌日の授業中に提供できる話題に繋がったりしました。 |
学校での英語レッスンはどのように進められましたか? |
9:15〜12:45まで90分授業が30分の休憩を挟んで2回続きます。クラスはレベル別に2クラスに分かれていました。生徒の国籍はドイツ・オーストリア・スイス・イタリア・フィンランド・デンマーク・日本で、1クラス3~5人でした。授業はテキストや印刷物を使って進められますが、質問に答え、疑問点を尋ねる事で英語を話す時間は多いです。一度、クラス全員で少年犯罪の模擬裁判をやり、私は被害者側の弁護士役になりました。また、いくつかの与えられた単語や慣用句を使って2〜3人1グループで一つの物語を作るという事も何度かやりました。ヨーロッパの人はお国訛りの発音で時には母国語を交え考えながらゆっくり話します。そんな彼らと一緒にいると間違える事も平気になり、慌てずに堂々と自分の英語で自分の意見を語れるようになります。 |
午後に行われる日々のアクティビティではどのようなところに行かれましたか? |
午後はヨーク市内の博物館などを徒歩で見て回ったり、周辺の街にある城や庭園にはマイクロバスで出掛けたりしました。案内役は名誉校長や先生方で、説明を聞くのはリスニングの訓練になります。毎日が新しい知識の吸収でおもしろく、とくにCastle Howardでは広大な敷地に立つ建物そのものの豪華さはもちろん、美しい噴水や湖などイギリス貴族の豊かさに圧倒される思いがしました。 |
週末の遠足はいかがでしたでしょうか? |
土曜日にはマイクロバスで北海に臨む小さな港町Whitbyへ出掛けました。7世紀に建てられ、破壊と再建の繰り返されたウイットビー修道院が静かに丘に佇んでいました。ドラキュラのヒントになったと言われる聖メアリー教会の墓地で解散、自由行動になりましたが、私は静けさの中で「こんな遠い地に今私は立っている」と思いながらしばらく丘の上から北海を眺めていました。午後からは友人とキャプテンクック記念博物館へ行きました。私たちが日本人だと分かると館内の人が、クック船長死後、彼の船は帰国の途中で日本に立ち寄ったと説明して下さいました。 |
その他には自由時間はどのようにして過ごしましたか? |
友人と3人でヨークミンスターの塔に登りました。275段の狭い螺旋階段を息を切らし喘ぎながら励ましあって登り、頂上に出た時の明るさと爽やかさ・・なんだか少し天国に近い所に来たようなそんな気持ちになりました。 |
最後のお別れパーティーについて |
最終日の午後6:00からレストランでお別れの食事会が開かれました。食事をしながら名誉校長がクラスの先生のこと、ホストファミリーのことなどについて生徒それぞれの考えを聞いてくださり、それから修了書を手渡しして下さいました。私達日本人生徒は最後に「蛍の光」を歌う準備をしていましたが、レストラン内がお客さんで込み合ってきた為、状況判断で歌うことは中止しました。 |
いよいよ最終日!ホストマザーとのお別れについて |
温かい紅茶を飲みながらホストマザーとヨークでの思い出を話していると、前日学校で告げられていた予定時刻通りの朝7:30、迎えのクルマが家の前に到着しました。感謝の気持ちで胸が一杯になっている私を、マザーは玄関先で何度も何度もしっかり抱きしめて下さいました。空港までの約一時間、達成感と疲れ、感謝と寂しさなど、様々な感情がこみ上げて来る中で私はただ黙ってボンヤリと窓の外に広がる牧草地や羊の群れを眺めていました。 |
帰国後、振り返って思うこと |
Gold Courseは50歳以上の人を対象にしていますが、参加メンバーはすでに退職した人が大半で日常生活の中では皆ほとんど英語を使う機会が無いようです。「もう少し話す力をつけたい」という思いは共通していて1~3週間のレッスンで英語に取り組む新たな情熱を得て帰国するのだと思います。すでに何度も短期留学をしている人もいれば、これから再度留学を計画している人もいます。「何のために英語を学ぶのか?」という疑問はここには存在せず、自分の為に、自分の人生を楽しむ為に英語があるのだと感じました。私自身について言えば、かなり学習意欲は取り戻せたように感じます。これからは、さまざまな情報や出来事を英語で伝えられるように、またそれについての自分の意見を述べられるように努力してみたいと思っています。 |