オーストラリア留学体験談、滞在先でトラブルがあったら迷わず決断しよう

私はオーストラリアの首都キャンベルにあるオーストラリア国立大学(ANU)の大学院に留学しました。

オーストラリアでの滞在先はホームステイから始まり、大学寮、大学院生専用寮と引っ越しを繰り返しました。

原因は滞在先でのトラブル。

慣れない海外留学での引っ越しを繰り返すのは決断力、勇気が必要ですが、私の体験が少しでも参考になればと思います。

オーストラリア留学中の最初の滞在先、ホームステイでの問題点

一般的にオーストラリアの大学院に留学するには、英語試験のIELTSで平均6.5ポイントを求められます。

私は留学前に日本で受けたTOEFLのスコアが510点でしたので、IELTSに換算すると5ポイント程度でした。そのため大学院留学前にANUの語学学校に入りました。

語学学校の入学申し込みにあたり、滞在先はホームステイしか選択肢がありませんでした。

英語に慣れるにはホームステイが良いだろうと、その時はあまり深く考えず、いざキャンベラに向かいました。

現地の空港には語学学校のスタッフが迎えに来て、ホームステイ先に連れて行ってくれました。

私のホームステイ先はシングルマザーと、6才の息子と4才の娘の3人家族でした。ホームステイを希望する家庭はやはり報酬目的が多いので、経済的に苦しいシングルマザー家庭に当たるケースが多々あります。

私のホストマザーはずばり言葉遣いの汚い人でした。

Swear Words(下品な言葉の総称)を連発するのには、英語に堪能でない私もさすがに参りました。

悩んだあげく、語学学校のスタッフに思い切って相談してみたところ、大学寮にちょうど空きがあったので、語学学校の紹介という形で引っ越すことができました。

大学寮でのトラブル、共同キッチンで食料をすべて盗まれる

キャンパス内にある大学寮はバスルームとキッチンが共同でしたが、1人部屋で快適でした。

ただ、いくつかある大学寮の中で寮費が一番安いこともあってか、寮生ほとんどが留学生で日本人は1人もいませんでした。

それでも様々な国の留学生と仲良くなり、特に顔を合わす機会が多いキッチンでは、一緒に食事を作って楽しく過ごしていました。

そんなときに事件が起こりました。

ある日、いつものように食事を作ろうと共同キッチンの自分の棚を開けると、なんとあるはずの食料が跡形もなく消えていたのです!

そのときはちょうど日本の実家から日本食がたくさん送られてきていて、食べるのを楽しみにしていました。

頭が真っ白になりながらも、私はすぐに「盗まれた」と悟りました。

知り合いの寮生が鍵をかけていない自室から財布を盗まれたことがあり、治安がよくない寮だとは思っていましたが、まさか自分の食料(それも日本食!)が狙われるとは青天の霹靂。

その日以来、食料はすべて自室に置いて自衛するようになりましたが、今までのように寮でリラックスすることができず、常に警戒しているような状態でした。

念願のワンルーム大学院生専用寮に引っ越し

語学学校での勉強のかいもあり、IELTSで6.5ポイントを取得した私は、ANUの大学院に入学することができました。

ANUにはキャンパスから徒歩5分ぐらいの所に、大学院生専用寮がありました。

シャワー、トイレ、キッチン完備のワンルームタイプで、共同キッチンで痛い目にあった私にはとても魅力的でした。

早速、大学の事務局に行って申し込みをしたのですが、長いウェイティングリストを見せられて、「1年以上は待つことになる」とのことでした。

せっかく理想の部屋を見つけたものの、当分入れないと分かりとてもガッカリしました。

しかしチャンスは巡ってくるものです。

私の知り合いの大学院生が専用寮の1階に住んでおり、今度、上階に移ると言うのです。

「寮母に君を紹介して、移ったあとの1階の部屋に住めるようにしてあげるよ」と言われたときには、頭の中が「???」になりました。

よくよく話を聞いてみると、この専用寮は寮母がほとんどの実権を握っていて、彼女の裁量でウェイティングリストを飛び越えて、入居することが可能らしいのです。

「大学の事務局を無視して、そんなことができるのか?」と半信半疑でしたが、寮母と簡単な面談のあと、私はあっという間に引っ越しをして、友人が出たあとの1階の部屋の住人になっていたのです!

オーストラリア留学体験談、現地滞在先に関するまとめ

留学の滞在先でトラブルがあった場合は、まず周りに相談してみることが大事です。

特にホームステイではホストファミリーを前にして「出て行きたい」と言いづらいものです。

学校スタッフや友人に相談すると、思わぬ解決策を見つけてくれる場合があります。

私の場合、語学学校に所属していながら大学寮に入れたり、長いウェイティングリストを飛び越えて大学院生専用寮に引っ越しできたりしたのは、すべて周りの助けや協力があったからです。

日本と異なり、海外では交渉次第でどうにかなるケースが多くあります。

今回は引っ越しについての体験談ですので、あえて触れませんでしたが、私のIELTSスコアはスピーキングだけ低くて、ANUの大学院入学基準を満たしていませんでした。

私はこのとき大学院の担当教授に直談判することで、入学許可を取り付けてしまったのです。

このようにトラブルや行き詰まったときは、キーパーソンを見つけ直接交渉することで現状打破できる可能性があります。

大学院生専用寮では寮母がまさにキーパーソンでした。

留学先では自分でも考えられないような行動力を発揮できます。滞在先でもトラブルにあったら、迷わず行動してみましょう!