今回は、カナダ留学を検討している方におすすめの体験談をご紹介します。ご紹介するのは、カナダ東部の都市・トロントにある語学学校「ILSCトロント校」へ留学されていた学生の体験です。
トロントはカナダ最大の都市であり、経済やビジネスの中心地として知られています。多様な文化が集まり、活気ある都市生活が魅力です。気候は、夏は暑く、冬は氷点下20℃を超える日もあるほどの寒さで、「カナダらしい気候」といえます。
バンクーバーと比べてアジア人留学生の割合がやや少ないため、日本人が少なめの環境で英語を学びたい方や、都会的な暮らしを楽しみたい方にぴったりの留学先です。
今回の体験談を通して、トロント留学の雰囲気や語学学校の選び方、現地生活のリアルな様子を感じ取っていただければと思います。カナダでの語学留学を検討する際の参考にしてみてください。
ILSC(アイエルエスシー)について
ILSCは、1991年にカナダ・バンクーバーで最初のキャンパスを開校して以来、世界中から多くの留学生が集まる語学学校として成長してきました。現在は、以下の3か国にキャンパスを展開しています。
- カナダ(バンクーバー・トロント・モントリオール)
- オーストラリア(シドニー・メルボルン・ブリスベン・アデレード)
- インド(ニューデリー)
ILSCでは、発音矯正やスピーキング力向上、ビジネス英語、TOEIC・IELTS・ケンブリッジ検定対策など、130種類以上の選択制プログラムが用意されています。
目的やレベルに応じて授業を自由にカスタマイズできる点が、ILSCならではの大きな魅力です。
留学体験筆者や留学先について
今回体験談を書いて下さったのは、こちらの方です!体験談を書いていただいた後に、zoomでお話を伺うことが出来ましたので、併せてご紹介できればと思います。
体験談筆者について | |
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お名前 | M.G様 |
年齢 | 21歳 |
性別 | 女性 |
英語クラスレベル | 留学開始直後:レベル3 (10段階中) 留学終了時:レベル8 (10段階中) |
ご留学先の情報や費用については、以下をご参照下さい。
M.G様のご留学先や費用について | |
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留学国・都市 | カナダ・トロント |
留学時期 | 2024年12月~2025年3月 |
学校名 | ILSCトロント校 |
コース名 | Full Time Morning |
クラス人数 | 15〜20人程度 |
クラスメイトの 国籍 | 日本、韓国、台湾、フランス、コロンビア、ブラジル、メキシコ、チリ |
用意した 留学費用総額 | 約180〜200万円 (※ご留学当時の金額) |
現地での お小遣い | 約70万円 (※ご留学当時の金額) |
学校やクラスの雰囲気
私は2024年12月から約4か月間、カナダ・トロントにある語学学校「ILSCトロント校」で語学留学をしました。
学校で開催されるアクティビティに積極的に参加したり、自ら他クラスの留学生に話しかけに行くなど、さまざまな「チャレンジ」を重ねることで、英語力だけでなくコミュニケーション力も大きく成長できたと感じています。
学校の雰囲気とクラスについて
私が受講したのはFull Time Morningコースで、クラスの人数は授業にもよりますが、15人~20人程度でした。留学開始時には10段階中のレベル3でしたが、留学終了時にはレベル8までレベルアップすることができました。
クラスメイトの国籍は非常に多様で、日本、韓国、台湾、フランス、コロンビア、ブラジル、メキシコ、チリなど、多国籍な環境で英語を学べました。最初のレベル3のクラスでは日本人が多かったものの、レベルが上がるにつれて日本人は少なくなり、代わって韓国やブラジルの留学生が多くなったことが印象に残っています。
学校内では「英語のみで話すこと」が基本のポリシーとして定められていましたが、休み時間には同じ国の学生同士が母国語で話してしまう場面もありました。また、授業を欠席する生徒が多かった時期には、出席しても授業がキャンセルされていたことがあり、戸惑う場面もありました。
ILSCでは、英語学習だけでなくアクティビティも活発に行われており、私も積極的に参加しました。特に印象的だったのは「学校全体で行われたクリスマスパーティー」と「バレンタインのお菓子パーティー」です。
クリスマスパーティーでは、有名な歌手が来校して校内でライブを開催し、希望者同士でプレゼント交換も行われました。また、バレンタインのイベントではブラウニーを食べながらハート型のメッセージカードを書いて交換する文化体験もでき、日本との違いを感じながら楽しく過ごすことができました。
選択授業で+αの学びも!
「選択授業」を受講できる点がILSCを選んだ決め手の一つとなり、私はこの学校での留学を決意しました。
午前中の授業は「コミュニケーションクラス」と「ライティングクラス」に分かれており、自分の強化したいスキルに合わせて希望の授業を選択することができました。自分自身の伸ばしたい分野に特化して学ぶことが出来る点で非常にオススメです。
午後の時間帯には「選択授業」があり、私は下記のような授業を受講していました。
- 1ターム目:Conversation(会話)
- 2ターム目:Vocabulary(ボキャブラリー)
- 3ターム目:Pronunciation(発音)
- 4・5ターム目:Business English(ビジネス英語)
中でも印象的だったのが、3ターム目に受講した「発音(Pronunciation)」のクラスです。10人程度の少人数クラスで、毎回異なるテーマに取り組む中、「RとLの発音の違い」を学んだ授業は特に記憶に残っています。
授業ではまず、Rを使った単語が多数書かれたプリントが配られ、クラス全体で音読を行います。その後、ランダムに指名された学生が単語を発音し、間違っている場合は先生が丁寧に正しい発音を繰り返し教えてくれます。
リスニングとスピーキングを繰り返すことで、自然と正しい発音が身に付きました。私自身、"Read"と"Lead"の違いには苦戦しましたが、最終的にはしっかり発音できるようになりました。
単語レベルで練習した後には、RとLを含む英文のプリントを用いて、同じように音読と発音練習を行い、正しい発音の定着を図りました。
一方で、最も難易度が高かったのは、4・5ターム目に選択した「ビジネス英語(Business English)」の授業です。この授業はレベル6~8の学生のみが参加でき、クラスの平均年齢も約29歳と、社会人経験のある学生が多く集まっているのが特徴でした。
授業内容は非常に高度で、「各国の消費税制度の違い」など、国ごとの制度や文化の違いに関するテーマが多く、プリントを読んだ後に、グループディスカッションやプレゼンテーションを行う形式でした。
印象的だったテーマは「東京・大阪・福岡の違い」や「世界各地のディズニーランドの違い」など、日本の情報を活かして積極的に意見を述べることができた場面もありました。
授業についていくのは大変でしたが、高い英語力を持つ学生との交流を通じて、視野が広がり、大きな学びを得ることができたと感じています。
滞在先や通学について
今回の留学では、「ホームステイ」を選びました。ホストファミリーはフィリピン出身で、13歳と10歳のお子さんがいる家庭でした。ホストファミリーの姪の家族も一緒に住んでおり、7人の大家族の中でステイしました!
カナダで生まれ育ったお子さんたちと一緒に生活することで、現地の情報をたくさん教えてもらうことができました。また、ホストファザーやマザーからはフィリピンの文化や料理についても学びました。カナダに留学しながら、フィリピン文化も触れることができ、非常に貴重な体験でした。
近くにコストコがあり、毎週末は家族に連れて行ってもらったり、遊園地やスケートリンクにも行くなど、楽しい時間を過ごしました。
楽しみにしていた「本場のクリスマス」
現地で「本場のクリスマス」を経験することを非常に楽しみにしていたのですが、実際にホームステイ先でのクリスマスパーティーにも参加しました!親戚40人が集まり、フィリピン料理を食べたり、カラオケをしたり、プレゼント交換やゲームをしたり…。
町全体がクリスマスの雰囲気に包まれ、クリスマスツリーがいたるところに飾られ、まさに「本場のクリスマス」を肌で感じることができました。
通学について
家からバス停までは徒歩2分で、バスに乗り、最寄り駅までは20分。最寄り駅から学校までは地下鉄に乗り、途中で1回乗り換えを挟み、40分ほどかかります。計約1時間で学校に到着しました。
同じ家に、私と同じくILSCトロント校に通学する日本人の大学生が滞在していたので、その方と一緒に通学していました。
食事について
朝食は基本的にトーストと、バナナかヨーグルトを食べていました。お昼は事前に自分でパンを購入し、ジャムやチーズを挟んだサンドイッチを作り、学校に持参していました。
夜はホストファミリーと一緒に食事をすることが多く、基本的には白米、骨付き鶏肉料理、果物がメインでした。時々日本食や野菜が出ることもありましたが、野菜不足を実感することもありました。
野菜不足が原因でおなかが痛くなったこともありましたが、保険会社を通じて日本語通訳があったので、病院に行くことができ、安心感がありました。
海外では、日本以上に野菜不足を感じる機会が多いと思うので、次回の海外渡航時にはサプリメントを持参しようと考えています。
週末は友人と出かけ、現地ならではの料理を楽しみました。
Wi-Fi環境とバスルームの利用
ホームステイ先では無料でWi-Fiを利用できましたし、学校はどこでもWi-Fi環境が整っていてとても便利でした。
ホームステイ先のお部屋はそれほど寒くはなかったのですが、シャワーしかなかったため、バスタブを使いたいと思うことが多かったです。
また、お手洗いとシャワールームが同部屋にあるため、お手洗いを使用したいときに誰かがシャワーを使っていると、なかなか使えないことがあり、少し不便に感じることもありました。
留学中に大切にしたい3つのポイント
私は今回の留学を振り返り、以下の<3つのポイント>を大切にしていただきたいと感じました。実際に留学する際の参考にしていただけたら嬉しいです。
1. チャレンジ精神
授業中は恥ずかしがらず積極的に発言し、学ぼうとする姿勢やチャレンジする気持ちが大切だと実感しました。
自ら他の留学生に話しかけたり、様々なアクティビティに参加したりすることで、「とにかくチャレンジしてみること」が大きな成果を生むと感じました。その結果、友達も増え、留学生活がより充実したものになりました。
2. 行動力
授業後の放課後はかなり自由な時間があり、行動力によって英語力向上のモチベーションが変わってきます。自分から友達を誘って遊びに行ったり、友達に誘われたりしましたが、それらに積極的に参加するなどの「行動力」がないと1日を無駄にしてしまうと感じていました。
英語力については、正直、学校の授業だけではあまり伸びないと感じました。友達と放課後に遊んだり、ステイ先でメッセージのやり取りをしたりすることで、英語学習へのモチベーションが上がり、日々一緒に過ごす友達がいることで留学生活もどんどん楽しくなりました。
最初は10段階中下から3番目のクラスでしたが、「チャレンジ精神」と「行動力」を欠かさず、努力を続けた結果、4ヶ月間で最終的には上から3番目のクラスに上がることができました。
授業内外で先生とも積極的にコミュニケーションを取り、帰宅後には予習・復習をしっかり行いました。そして、ホストファミリーとの会話も非常に重要だと感じました。
3. 旅行に行く
せっかくの留学の機会ですので、近隣の都市への旅行もオススメです。私が留学していたカナダ・トロントからは、ニューヨークに4泊5日で約15万円(個人手配)で行くことができました。韓国人留学生2人と日本人留学生2人で旅行しましたが、旅行中はできるだけ英語でコミュニケーションを取るよう心掛けました。
さらに、カナダのケベックには2泊3日で約10万円で旅行しました。これは語学学校が手配したツアーで、英語レベルが上の日本人留学生とコロンビア人留学生と一緒に観光しました。日本からこれらの都市に行くよりも、金額的にも時間的にもずっと効率的で、絶好の機会だったと実感しました。
自分について、日本について知ることの重要性
海外に行くと、自分自身や自国について深く聞かれることが多かったです。
趣味やバックグラウンド、家族、友達についてはもちろんのこと、日本の有名な食事や都市について質問されることもよくありました。
事前に調べておくと、スムーズに答えることができるので、準備しておくことをオススメします。
留学を経験して、次は…
4か月間の留学を終えて、日本に帰国した今は、英語学習のモチベーションを保ちたくて、英語を使えるアルバイトを探しています。
また、英語で映画を観ることにハマっているので、それを続けつつ、TOEICのテストを受ける予定です。
将来的には、再びカナダのトロントに戻りたいと考えています。今回の留学中にイエローナイフやバンクーバーに行けなかったので、大学の卒業旅行でカナダを訪れたいと思っています。
最後に
初めて行く国で新たな環境に身を置くからこそ、チャレンジすることが大切だと感じました。学校の授業だけではなく、授業外の時間をうまく活用することで、英語力向上の可能性は無限大です。
毎日何をして過ごすか、明日は何をするかを計画し、さまざまな国籍の留学生と話す機会を増やしました。
「チャレンジすること」に恐れず、留学生活を思いっきり楽しんでください!
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実際ご留学されていた学生様の声は、非常に参考になりますね。体験談をもとに、皆さんもどんな留学をしたいか、実際の留学プランなどのイメージが少しずつ湧いてきたのではないでしょうか?
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